カテゴリ:一宮市(愛知県)
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+ | 十七日の午後一時、同市中町の梅ケ枝公園の集会所に二十~七十代の男女四十人が集まった。<br> | ||
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+ | ギャンブル依存症だったという三十代の男性が定時制高校に合格したことを報告するなど、良い知らせも多かった。<br> | ||
+ | 会の目的は、いったん立ち直っても再びホームレスになってしまいかねない人を支えること。<br> | ||
+ | 四十六歳でリストラに遭い、その後は市内の工場で働いていた男性(50)が雇い止めに遭ったことを報告。<br> | ||
+ | 「有期雇用だということを会社から知らされていなかった。今は次の仕事を探している」と悔しそうに話した。<br> | ||
+ | 会の後には食料の配給があり、参加者はその後も顔見知りの人たちと立ち話を続けた。<br> | ||
+ | 知的障害があり、現在は警備の仕事をしている男性(21)は「ここに仲間がいるから心強い。次も良い報告がしたい」と話した。<br> | ||
+ | 所長の三輪憲功さん(69)は「この会が三百回目、四百回目の開催を迎えることがないよう、早く健全な社会になることを望みたい」と語った。<br> | ||
+ | 〔2016年4月25日・貧困ネット、平成28(2016)年4月19日 中日新聞 朝刊尾張総合版〕 <br> | ||
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2016年4月26日 (火) 06:38時点における版
一宮市
周辺ニュース
◆立ち直りへ近況報告200回 生活困窮者支援 一宮「救生の会」
【愛知県】一宮市で生活困窮者の支援活動を続けている「のわみ相談所」が、元ホームレスらの安否確認のために十年ほど前から月に二度開いている「救生の会」が十七日、二百回目を迎えた。
仕事に就いて順調に立ち直りを続けている人や、再び失職したり病気で苦しんでいたりする人たちが近況を報告する場で、互いに助け合う心のよりどころになっている。
十七日の午後一時、同市中町の梅ケ枝公園の集会所に二十~七十代の男女四十人が集まった。
元ホームレスや元ネットカフェ難民、戸籍のない人たち…。
のわみ相談所の支援を受けて住む場所と仕事を見つけた人たちだ。
「困っていることはない」と胸を張る人や、「仕事は続けているが給料が低い」と笑いを誘う人、「何を食べても味がしない」と打ち明けて助言を求める人などさまざま。
ギャンブル依存症だったという三十代の男性が定時制高校に合格したことを報告するなど、良い知らせも多かった。
会の目的は、いったん立ち直っても再びホームレスになってしまいかねない人を支えること。
四十六歳でリストラに遭い、その後は市内の工場で働いていた男性(50)が雇い止めに遭ったことを報告。
「有期雇用だということを会社から知らされていなかった。今は次の仕事を探している」と悔しそうに話した。
会の後には食料の配給があり、参加者はその後も顔見知りの人たちと立ち話を続けた。
知的障害があり、現在は警備の仕事をしている男性(21)は「ここに仲間がいるから心強い。次も良い報告がしたい」と話した。
所長の三輪憲功さん(69)は「この会が三百回目、四百回目の開催を迎えることがないよう、早く健全な社会になることを望みたい」と語った。
〔2016年4月25日・貧困ネット、平成28(2016)年4月19日 中日新聞 朝刊尾張総合版〕
周辺ニュース
◆「児相、子への面接不十分」 一宮の5人無理心中 検証委が報告書
【愛知県】一宮市の集合住宅で二〇一五年五月、無理心中とみられる母子五人の遺体が見つかった事件で、県一宮児童相談センター(児童相談所)は一三年五月まで、ネグレクト(育児放棄)の疑いで、飲食店経営の母親=当時(35)=を継続的に指導していたことが分かった。
有識者による県の検証委員会が二十三日公表した検証報告書で明らかにした。
事件では、母親が知人男性に「死にたい」と電話した翌日、一宮署員が自宅を訪れ、母親のほか、高校一年の長女(15)、小学六年の次女(12)、小学五年の三女(10)、小学四年の長男(9つ)=年齢はいずれも当時=の一家全員の遺体を発見した。
五人の遺体があった部屋には、練炭を燃やした痕跡があり、司法解剖の結果、五人とも死因は一酸化炭素中毒と推定された。
検証報告書によると、センターが最初に虐待通告を受けたのが一二年五月。
母親が不在がちで体調も悪く、長女が食事を作ったり家事をしたりしていた。
母親は「子どもと自殺しようかと思ったこともある」と話した。
センターは月一回の家庭訪問を続け、一三年一~二月には子ども四人を一時保護したが、「母親の状態が落ち着いた」として一三年五月に継続指導を終えた。
一四年四月に再び育児放棄の連絡を受けたが、母親は「精神状態には波がある。今は普通の状態」と説明したため、センターは継続指導の対象にはしなかった。
検証委は、一時保護を解除したり、継続指導を見送ったりしたセンターの判断について「母から状況を聞くのみだった」と情報収集不足に言及。
子ども四人からの聞き取りもなかったとして「支援の中心にあるべき子どもへの面接が不十分だった」と問題視した。
再発防止に向けた提言として、児相や関係機関による市町村の要保護児童対策地域協議会だけでは「継続的に支援するのは困難」と指摘。
各地域の民生・児童委員や通院先の医療機関、学校などと連携した支援体制づくりを求めた。
(メモ)児童虐待事件の検証
虐待の重大事案を検証する責務を国や自治体に課した2008年施行の改正児童虐待防止法を踏まえ、厚生労働省が「検証対象は、虐待による死亡事例(心中を含む)全てが望ましい」と通知。
県の検証委は大学教授や小児科医、弁護士ら6人で構成され、検証は今回の事件が3件目となる。
〔2016年4月5日・貧困ネット、平成28(2016)年3月24日 中日新聞 朝刊県内版〕
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