Job:CMプランナー・CMディレクター
CMプランナー・CMディレクター
〔2003年原本〕
宣伝広告の企画をするのがCMプランナー、その制作を指揮するのがCMディレクターです。
両者が分かれているばあいと、同一人物になるばあいがあります。
分かれているけれどもCMディレクターが不在で制作スタッフのなかのコピーライターがCMディレクターを担当することもあります。
CMにはテレビ、ラジオ、新聞、雑誌、イベントなどの方法(メディア)があります。
どういうメディアを選び、どういう内容を作るのか、タレントを起用するのか、背景は何にするのか、ポスター、キャッチコピー、製品パッケージ、キャラクターデザインなど作業範囲は広くなります。
CM内容を絵コンテにします。これがいわば設計図になります。
メディアがテレビなど映像のばあい、CMプランナーはCFプランナー、CMディレクターはCFディレクターとよばれることがあります。
企画をするのは製品メーカーや販売店のばあい(企業PR部門)と広告代理店のばあいがあります。
CMプランナーはどちらにもいます。ただし、中小企業では、CMプランナーが専業になっていることもあります。
宣伝広告部の一員としてほかの仕事といっしょに担当していることもあります。
テレビCMのばあいを例にすると、CMプランナーは表現コンセプトを決め、広告プロデューサーが、スタッフを編成し、撮影スケジュールをたてます。
そして各分野の担当者・関係者によって、撮影、仕上げ、完成、試写、納品(搬入)という順の仕事です。
撮影はCMディレクター(演出を担当)の仕事になります。
CMディレクターを撮画監督に依頼することもあります。
CMプランナーは撮影に立ち会うことが多いようです。
フリーのCMプランナーは兼CMディレクター(むしろCMディレクター兼CMプランナー)。
CMディレクターは商業写真家(フォトグラファー)などスタッフを手配し、出演モデルへの演技指導もあります。
完成したCMは15~30秒くらいの短いものですが、何種類か(バージョン)作りますし、短くても撮影は意外に時間がかかります。
撮影場所はスタジオに限らず、商品によっては雨天の野外を選ぶとか海外に出かけることもあります。
早朝や深夜の街とか夏の暑いときに真冬の野外という設定など出演タレントの拘束時間など場所や時間の制約もついてきます。
仕事の中心はCMプランナーが「こんな感じになる」という全体のコンセプトの作成担当、CMディレクターは制作のための演出担当です。
共通して大事なのは、そのCMをどういう内容にするのかを考えることであり、創造的センスです。
CMプランナーになるには、CM制作会社や広告代理店のクリエイティブ部門に入ることです。
いずれも人気の高い仕事で入るのは難関です。
専門学校などに養成コースがあり、仕事の内容は身につけられます。
しかし、それだけでは確実にこの仕事につける保障にはなりません。