Job:印鑑づくり
提供: 不登校ウィキ・WikiFutoko | 不登校情報センター
印鑑づくり
〔2003年原本〕
判屋です。
機械彫りが普及し、事務用の認印の部分は機械による大量生産です。
しかし、一つひとつ手彫りの印も必要です。
印鑑登録用の実印、企業や官庁の公印である角印、役職印、絵画・掛け軸などに押される落款印などは手彫りが主流です。
材質は、象牙、水牛・オランダ水牛、クロ水牛の角、柘植の木など。
一方、象牙の乱獲が自然動物保護の面から社会問題化し絶減しています。
仕事は名人芸的な雰囲気ですが、事務所や企業になったいます。
そこに就業し、掃除、配達などの雑用から修業を始めます。
文字や印章文字は楷書、行書、古印本、明朝体、ゴシックなど各種の書体があり、それをマスターします。
その文字を習字の字とは左右逆に書く訓練です。
彫りは彫刻刀を使います。
各種の彫刻刀の使い方をマスターして丁寧に根気よく彫ることが大事です。
一人前になるには10年かかるといわれます。
目をつかう仕事です。
忙しいのは3~4月。
年度がわりで新入社員がきたり、機構改革の時期だからです。
夏は比較的ヒマです。
印章彫刻技能士の資格が設けられています。
彫刻法、工具の扱い、文字、法令、材料などの知識と技能が問われます。
木口彫刻作業とゴム印彫刻作業の2分野があります。