(6)独身者の増大と「孤立・孤独」に対する制度づくり
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(6)独身者の増大と「孤立・孤独」に対する制度づくり
結婚しない人が多い世代、というのも1970年代以降に生まれた世代の1つの特徴といえいます。
「結婚する・しない」のよしあしは別にして、婚姻が本人の自由意志による点が広く認められた1つの結果です。
旧時代によくあった「強いられた婚姻」は相当に減ったのですが、他方では「結婚できない」条件が強まっていることにも目が向けられなくてはなりません。
結婚し家族で生活できる十分な収入が得られない社会的な条件が強まったためといえます。
日本の人口減が注目されていますが、その背景には結婚しない人の増大、出産数の減少があります。
1女性の生涯出産数の減少と晩婚化はそれを示しています。
私が将来の孤立・孤独を懸念する人にこの結婚しない人が含まれます。
一人っ子とともに家族関係が変化しきょうだい関係が希薄な人の将来には、そこが心配になる人もいます。
これへの(制度としての)社会的対応は、どうなっているのか。
私はこれらの全容をよく知らないので説明できません。
しかし、多くのひきこもり経験者と接する中で感じているのはここです。
いじめの被害者、虐待の被害者、ひきこもりの経験者、貧困を含む社会的な弱者……への総合的な社会的な対応が求められるでしょう。
それらの全体が大きな課題になると予測される「孤立・孤独」への対応になると思います。
それぞれの当事者には可能なことはしてほしいです。居場所づくり、居場所に参加する、何らかの共通の関心による仲間とつながることです。
身近な自治体の福祉部門や保健所や社会福祉協議会に相談し、知り合う関係になり、協力を求めることです。
その先に何かがありますが、まだ姿かたちははっきりと言葉にはできません。