気質は変わらなくても性格は少しずつ変わる
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気質は変わらなくとも性格は少しずつ変わる
〔2014年11月18日〕
いろいろな相談を受けているなかに性格を変えたいというものがあります。
性格を変えるというのはなかなか大変なことです。では不可能かというとそう断言もできません。
性格が変わってきたことの兆候は行動の変化や関係する言葉の変化によって知ることができます。
確かにある期間のなかで少しずつ変わってきていると感じることがあります。
変わる背景は、人との関係で何かの認められ感が生まれたとき、自分に新しくできるものが確認できたときだと思います。
他にもあるのかもしれませんが、これらは自己肯定感を得たとき、その蓄積量がたまったときになります。
理屈っぽく言いますと、性格は後天的につくられます。
対して気質は体質と結びついた先天的なものでこちらは基本的には変えられません。
性格は気質と関係しますが、生育過程や生活環境により変わるもの成長するものです。
しかし、元もとよい気質とか悪い気質があるわけではなく、わけられません。
気質はニュートラルなものであり、それを生かして性格をどうする・どうなるかは環境と意識に左右されるのです。
とくに子ども時代の環境が大きいと思いますが、成人後も変化や成長もあります。
長く引きこもり経験者たちの居場所でともに生活するなかで実感していることです。
かつては性格を変えるのは難しいと考えていました。
難しいのは同じですが、じっくりと時間をかければ可能であるといえます。