救急車の粋なひきこもり対応策を聞きました
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救急車の粋なひきこもり対応策を聞きました
◎ひきこもり生活のなかで、追いこもれた気持ちが高まり、苦しくなると救急車に連絡をしているAくんがいます。
そういうことが何度も繰り返して救急隊員とは顔見知りになっています。
救急隊の仕事の範囲はどういうものかは知りませんが、Aくんから予想外のことを聞きました。
救急隊の本来の仕事は、病気の人を医療機関に送る役割だと思います。
ひきこもり対応をしているわけではありません。
Aくんのところに来る救急隊は、何度もくり返しました。
そのうち医療機関に行くのではなく、様子を見て、話しかけ、落ち着いたら引き上げるようになりました。
ただこのやり方を繰り返すのも策がないと感じたのでしょうか。
隊長という人が「他にできることはないかな」的なことをつぶやいていたといいます。
それからどれくらいの期間が過ぎたのでしょうか。
あるときAくんの様子を見てきょうは外出できると見えたらしく、Aくんに確かめたうえで外出し、救急車に乗せて周辺の“ドライブ”になりました。
救急隊が訓練する運動場のある訓練施設に連れて行ってもらったようです。
救急隊では「人眼がないところなら動けるかもしれない」と考えたようです。
事実、そのときAくんはその訓練場で自分からからだを動かすことができました。
救急隊の“この策”は、「他にできることはないかな」と考えた結果の策だと思います。
もしかしたら各地の救急隊においてもその地域の状況に応じたそれぞれの策が生まれているのかもしれません。
これらは表立って知られることはないのですが、外出困難なひきこもりへの対応策としては貴重な対応策だと思います。