お答え:得意科目の問題を作り回答は親を通して受け渡すー木村茂司
得意科目の問題を作り回答は親を通して受け渡す
〔質問006〕自分なりのペースで勉強しだした例は?
学校に行かなくなって勉強もしなくなりました。
自分なりのペースで勉強するようになった例はありませんか。
〔お答え006〕得意科目の問題を作り回答は親を通して受け渡す
文通、通信による方法がよいです。
親、ほとんどが母親ですが、続けて来てもらいます。
かつて学校でしたテストの答案とか、かつて家でした問題集とかを親にもってきてもらいます。
そして、どこまではわかっている、ということを推測します。
勉強につまずいている人には、よくあるパターンがあります。
分数、小数がわからない、負の数がわからないとか、英語では単語が覚えられていない、三人称がわかっていない、いろいろです。
その中で、本人がいちばん得意としている科目、いちばん好きな科目からはじめます。
男子では、戦国時代の歴史が大好きとか、いろいろあります。
それで始めます。
印刷した物は使いません。
活字は冷たく感じます。
余白を沢山とって、ていねいに、手書きします。
数学、英語では、説明、例文、例題、解答見本を作った上で、問題を作ります。
絶対にやれる、という形にします。
わからないところがあると、やめてしまう時があるからです。
本人がわからない、やりにくいということのないように作ります。
子どもは、わかるのであれば勉強は必ずします。
本人がわからないとしかるだけだったこれまでの勉強は二度とさせてはいけません。
こういう問題を作るには、勉強がわからなくなっている小学生、中学生、高校生について、具体的に知識、経験がないとできません。
C子さんは中学3年間学校に行っていませんでした。
高校は行く気もなかったのですが、全部教えてあげるからと伝えて、通信制高校に入りました。
はじめ分数、小数の計算のしかたを、説明、例題つきで問題を作りました。
英語も単語の書き写し、be動詞、一般動詞の説明、例文をつけて問題を作りました。
1回に5枚ずつが1つの単位になりました。
通信制のレポートも、全問、教科書のページと行数を書いて答えを教えたり、説明文と答えを作りました。
母親は毎週、これらの受け取りと相談に来ました。
そのつど私はC子さんに手紙を書き、マンガ本も貸しました。
そのうち、母親についてC子さんも来るようになりました。
C子さんは3年間かかって通信制を卒業しました。
さらに、通信制の大学を続けています。
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