母が帰って来た。家に居場所がないと感じる。家が狭いというのもあるが…。多分、居場所がないのは、私の心。心の居場所がないのだ。狭いのも、私の心が狭い中にいるのだ。
乗り越えたいし、いつか乗り越えなきゃいけない事だ。けれど「乗り越えたい!」気持ちの反動は「逃げたい!」。いつか逃げ出したくなる。もうすでに逃げ出したくなっている。
母にすがっても、母が答えや解決策を持っている訳ではない事はもう分かっている。答えは自分が持っている。解決策も自分で見つける。もがいたり、地道な努力が必要だ。
昔の事を思い出す。昔、似たような気持ちや場面になった事がある。私はそれを乗り越えられなかった。苦しさに耐えられず、盲目的になり、さっさと結論付けて、逃げてしまった。愛してくれた人達は、ちゃんと側に居たのに。あの頃はそれが分からなかった。その時と似たような状況・状態に今また置かれている。だから、余計に乗り越えたい気持ちが強い。けれど、必死過ぎて、また盲目的になっている。
焦らずに時間を掛けてとは言うけれど…。得体の知れない苦しみが常に胸に広がる中で、必死にならずにはいられない。いろんな事が押し寄せる中で「いや、もう出来ない」となるのも無理はない。