代々木高等学校
熊本地震被災地を支援するラインスタンプを制作した(左から)三橋さん、中井さん、福永さん=志摩市阿児町の代々木高志摩賢島本校で
昨年四月の熊本地震の被災地を支援しようと、志摩市阿児町の代々木高校のフリースクールに通う生徒三人が、無料通信アプリ「LINE(ライン)」のスタンプを作り、販売を始めた。
志摩と熊本の共通点である真珠養殖にちなんで、真珠のキャラクターを描いた。
制作したのは、二年の中井巧さんと三橋あすかさん、一年の福永耕平さん。
被災地支援は授業の一環で、「スタンプの販売なら一過性にならない」と考えた。
一セットのスタンプを百二十円で買ってもらうと、被災地に四十二円を贈ることができる。
キャラクターは「真珠の妖精パールちゃん」。
熊本も真珠養殖が盛んなため、キャラクターに採用した。
真珠の母貝となるアコヤガイをイメージし、頭と胴体は貝殻、顔は真珠でできている。
四十種類の絵柄には、あいさつや感謝を表現したもののほか「負けるな!」と被災地を励ますものもある。
絵を描くことが趣味の中井さんが中心となり、話し合いながらスタンプに仕上げていった。
中井さんは「長い時間が掛かったが、形になってうれしい。少しでも被災地の助けになれば幸せです」と話す。
購入したい人は、ラインのアプリ内にあるスタンプショップで。
「真珠の妖精パールちゃん」と検索する。
〔2017年3月21日 中日新聞(安永陽祐)〕