ひきコミWEB版を社会問題の意見発表の場に開放します

ひきコミWEB版の性格を変えます。
不登校・引きこもりなど対人不安の人の文通呼びかけコーナーですが機能しなくなりました。かなり頻繁に「文通ボランティア」希望者から申し出がありますが、応えようとする当事者は現れません。
先日「精神科医は銃を持つべきという意見に対して」の投書をこのページに載せてほしいという希望がありました。4日すぐに載せました。
同時に、ひきコミWEB版は引きこもり等をめぐる社会問題の意見発表コーナーにしてもいいと考えました。社会問題の意見発表の場に開放します。
意見はメールでお送りください(open@futoko.info)。
http://www.futoko.info/zzwphikikomi/

多数の返事が届き、体験記3通を掲載

会報11月号のエッセイ「厳格な社会人父と家庭を守る母のもとで成長した女性」への感想をお願いしていたところ、多数の返事をいただきました。
特に2通は事実上の体験手記になります。
確認をとって体験手記のページに掲載しました。
発表するために読み直してもらい、少し直しました。
「楽しみも希望もない50年を超えて」(墨川みよ)
http://urx.mobi/HdNO
「家族に無関心な父と家族から逃避の母」(丘珠 浪)
http://urx.mobi/HdNS
別の1通も同様に詳しい体験記ですが、「読者の若い女性の方へ」(I.Mからの手紙)と呼びかています。
http://urx.mobi/HdNT
体験記ページに載せるとともに、文通の「ひきコミWEB版」にも載せました。
他にも感想やメールでの返事が数通届きました。
これらの返事を見て、12月号は「自分の性格を変える方法」にする予定です。
11月号エッセイを引き継ぎますが、男女ともに何となく感じているのが「性格を変えたい」です。
それを取り上げてみます。

不登校経験者へのアンケートの依頼を受けました

さきごろ不登校情報センターに依頼して不登校経験者へのアンケートをしたい、条件はどうかという問い合わせがありました。
不登校情報センターにはかなり多数の相談者等の名簿リストがあります。以前にもそういう依頼を受けましたし、内容により協力したこともあります。「卒業論文を書く材料を集めたい」という学生から、大学の研究室や心理相談室などからの依頼もありました。
その協力の条件に定式はありません。実際にアンケート企画案を聞かせていただいたうえで判断します。
内容で聞きたいのはアンケートの主旨が第一です。アンケートを集約した結果の利用方法、回答者に開示する予定なども関係するかもしれませんが、必須ではないでしょう。
アンケート回答の受け取りを誰にするのかが忘れがちです。不登校情報センター(あゆみ書店名)にするのか、アンケートの依頼者にするのか。アンケートの回答者が「取材を受けてもよい」として連絡欄を設けることもありました。
利用料金は1通当たり110円から150円です。送料が大部分を占めますが、封筒、返信用封筒、同封のアンケート用紙、作業費なども必要です。
回答率は高くはなく2~3%程度だと思います。回答率はアンケートの内容(答えやすさ、質問者の意図)に関係するはずです。

「ひきコミ」投稿者などへのアンケート調査は不登校情報センターとして2010年初めに行いました。約600名にアンケートを送り、回答者は66名です。これは依頼を受けて実施したのではなく、参考にできないほど回答は高率でした。
〔「ひきコミ」投稿者等へのアンケートの集約〕
http://www.futoko.info/…/%e6%8a%95%e7%a8%bf%e8%80%85%e7%ad…/

2011年に日々輝学園高校(前身は武蔵国際総合学園)の依頼アンケートは、2000名に送り回答は64名(回答率3.2%)です。

文通ボランティアへの問合せへの返事です

ある人から文通ボランティアの問合わせをいただきました。
その人への返事は、文通ボランティアへの参加の仕方を書いたことになりますので、要旨を掲載します。

文通ボランティアに参加していただけるのでしたら、次の形でお願いいたします。
(1)「ひきコミWEB版」というページ
http://www.futoko.info/zzwphikikomi/
に紹介している方宛にお返事の形で手紙を書いてください。
これを不登校情報センターにお送りいただければ、その方に転送いたします。
(2)あなたのご住所をお教えいただければ、「ひきコミWEB版」にはない方の手紙(「文通コ-ナー」という冊子にしています)を送ります。これらの方に同じようにお返事の形で手紙を書く方法もあります。
(3)なぜ文通ボランティアをしたいと思うのか、あなたの状態や気持ちなどを書いてお送りいただければ、それを「文通コ-ナー」、または「ひきコミWEB版」に載せます。そうして返事の手紙を待つ形にします。

どれかの形で参加していただければありがたいです。
手紙、特に自筆の手紙は活字と違うものがあります。それを生かしたものにしたいので、ぜひ参加してください。いまの文通状態は活発さが足りないので、改善したいのです。

文通希望の手紙が届き簡易版の冊子を作成

以前に取り組んでいました文通に今もときどき手紙が届きます。
先日も4年ほど前に投稿した人への手紙が届きました。今年になってからの投稿も手元にありますし「ひきコミWEB版」にも載せています。手紙を送ってきた人はたぶんネット上の「ひきコミWEB版」は見ていないのでしょう。
そこで最近届いた投稿原稿と文通ボランティアの希望者の体験を書いたもの5名分を簡単な4ページの冊子にまとめて、文通の手紙を届ける先の人、文通希望の手紙を書いた人の合計4名に一緒に送りました。これにより新たな投稿文が返ってくるかもしれないし、新たな文通希望が出てくるのかもしれません。
どうなるのかはわかりませんが、とりあえず手元の活用の少ない投稿等を送り届ける機会ができました。次の主旨の案内をつけました。

『ひきコミ』休刊後の文通希望者を少し紹介します。このような手紙や文通ボランティアの希望はときどきあります。うまく活用できませんでしたが、こんな形で活用を試みます。関心がありましたら投稿文をお送りください。
文通をしたいときは、『ひきコミ』のときと同じ形でお返事の手紙を書き、不登校情報センター・文通係までお送りください。転送します。
定期的ではなくこのような不定期の形で文通コーナーを続けます。そのつもりで自己紹介、近況報告、文通希望の内容を書いて送っていただければ、「ひきコミWEB版」に掲載するとともに、いろいろな機会に文通できそうな方に送ります。
お名前、ご住所、年齢、男女、自己紹介(好きなこと・関心のあること・近況報告その他)、ペンネームなどを書いて送ってください。長さは便箋かレポート用紙1枚とします。そのままコピーして冊子にまとめますから黒または濃い青色で丁寧に書いてください。あまり短い投稿文ですと、どういう人なのかがわからないので返事をしづらいです。ある程度は詳しく書いてください。

文通活動に実験的な試みをしています

文通が停止した状態です。それでもときどき文通ボランティア希望の問合せがあります。投稿者への文通仲介の手紙も届きますので転送もしています。非常に低いレベルでは続いているともいえるのです。
この状態を少しは活性化させることができるのではないか。そう考えて「ひきコミWEB版」に文通希望ではない投稿などを載せてみました。
これからも文通に関するいろいろな種類の問合せや、希望を載せてみようと考えています。どういう方向性が生まれるのかはよくわかりません。実験的な試みです。思いつくことがありましたらお寄せください。

基本的には郵便を使ってください。
送り先は、〒132-0035東京都江戸川区平井3-23-5-101 不登校情報センター「ひきコミ」部
初めての方は健康保険証のコピーなどを同封してください。
メール(open@futoko.info)でも結構ですが、所在確認のための郵便物などをお送りすることがあります。ご住所のないもの、曖昧なものは趣旨とは違いますので対象外といたします。

収入になる場の見込みはどうか

不登校情報センターを収入の得られる場にする取り組みを考えましょう。
3つの面があります。共通する面と個人的に動く面、そして継続の条件です。

(1)集団的な自立のスペース
共通する面は活動の拠点としてフリースペースに作業を持ち込んだことです。いくつかの経過をたどり「パソコンを生産財にする」という目標に象徴されるパソコンの利用、とりわけサイト制作が中心になりました。複数人数が共同で大きなサイト制作に取りかかっています。このサイト制作は私が仕事にしていた情報提供の延長であり、また発展です。よしあしは別に私が仕事にしていたから始められたと思います。それがなければ全く違ったものになったかもしれません。
スペースに集まる当事者たちもパソコンをよく使いました。パソコン利用に進んできたのは自然でしたし、また時代の流れに沿うものでした。
サイト制作のテーマである学校と支援団体の情報提供は、初めから大きなサイトになると想定できました。集団的に取り組むしかないし、それは役割分担にも有効です。集団的な自立の視点はここから生まれました。
この面の現実の収入の到達点は小遣いの範囲を超えるものではありません。これを数倍のレベルに到達させることで安定的な小遣いのレベルになります。今年はどこまでできるのかが問われます。いまサイト制作の充実によりこれに事務作業を加えるレベルになりました。この点はもう一度あとで書きましょう。

(2)引きこもり経験者の社会参加支援
もう一つの点は、このスペースを基盤に各人が持ち味を生かして独自のテーマに取り組む方法です。何らかの非正規のパート的なことをしながら、関心のあることで生活基盤をつくるために動いています。
これを「引きこもり経験者の社会参加支援」としてまとめてみました。
①親の会や保健所などへの体験発表の出前サービス。
②メイク教室・編み物教室・DJ講座の場所提供。
③個人ブログの運営とアドセンスの設定。
④当事者・体験者として相談・手紙相談の方法を応援。
他にもありますがまだ形にはなっていません。その動きと不登校情報センターのサイト制作および活動には相互の影響があると感じられます。このうち④の当事者・体験者の相談方法は、サイト全体の双方向化の端緒になりうると予想しています。この先に文通を含めて引きこもり等の当事者が答える相談コーナーが成立していくのではないでしょうか。
それと並んで引きこもり経験者に適合する職分野に対個人サービスが浮上してきました。他の支援団体からそういう声はまだ聞いていません。仮説的なレベルでしょう。
これが生まれたのは当事者がしようとすることを受け入れるスタンスによります。気づいたのは一昨年あたりですから活動歴からいえば遅いと思います。振り返ると兆候は前からあったのですが、それまでは言葉にできるほど色濃くは現れていなかったのです。
この対個人サービスをどう応援していくのかはこれからの課題です。私がかかわる限り、ネットや出版的なことに傾きがちになるのは避けられません。そこを補充する本人からの提起やほかの応援が欲しいところです。
同じことは創作活動に対してもいえます。こちらも当事者の関心が強い分野ですが、不登校情報センターの取り組みとしては停滞しています。さいわい想造展という1つの形式ができました。消滅はしないでしょうが、発展となるとそれだけでは不十分です。ここにもとりわけ当事者の動きが要ります。
これら各人の取り組みの動き、対個人サービス業、創作活動などの共通基盤、いわばベースキャンプが不登校情報センターになります。事務所として場所提供、印刷機・コピー機・FAX・パソコンの利用などの便宜提供、企画や広報の手伝いです。
これらは収入につながる面では小遣いに足らないレベルですが、自分で始めていることが貴重です。

(3)事務作業の3つの役割
サイト制作のレベルがある程度の収入を生み出す状態になりました。事務作業として取り組む課題が現実的になりました。
事務作業の第1の役割はそれを収入にする取り組みです。サイト制作が進み充実したといっても自動的に収入がえられるわけではありません。サイト内の情報の充実、情報の更新、情報の新規収集を合わせて行うこと、これが事務作業です。何をするのかは先日つぎのように書きました。
(a)リンクの継続依頼と紹介情報の更新+α
(b)紹介情報の更新とリンク依頼+α
(c)新規の紹介情報の依頼とリンク依頼+α
(d)更新・リンクのサイト掲載情報を記録台帳と照合する。
*「+α」には、①イベント情報の提供、②支援者プロフィール、③学校案内書・相談室案内書の紹介と委託配布、④質問Q&A、⑤広告掲載の依頼と更新などが含まれます。
この情報収集が第2の面です。それはそのままサイトを継続していく体制づくりになります。情報提供とは集まった情報をネット上に載せることではありません。まずは情報を集めなくてはなりません。情報を集めるのは事務的な作業になります。情報を集めることの本当の中核は企画です。何をどうするのかという構想と判断が求められます。
この情報収集の企画は事務作業のレベルでは到達しません。しかし、理論的なことから始めるよりは事務作業から進むのが自然にできるでしょう。事務作業から始め、そこから情報の性格を知り内容判断できるようになるのがいいのです。
最後の付け加えるならば、情報収集は不登校情報センター自体を存続させることにつながります。情報収集と情報提供がない不登校情報センターもありうるかもしれませんが、それは名称と一致しない情報センターです。当事者による事務体制をつくるのはこれからのことです。

文通の継続にメールを生かす

先日の「文通ボランティア交流会」の参加者はいませんでした。
サイト内での文通関係の検索は続いていますし、「ひきコミ」WEB版に掲載している文通の希望者への手紙がまた届きました。ここはネットと「ひきコミ」WEB版の利用を考えました。

(1)「ひきコミ」WEB版は文通誌『ひきコミ』誌を転載しています。『ひきコミ』は不登校・引きこもり・対人不安を持つ人から発する情報提供です。ネット上の〔「ひきコミ」WEB版〕にしたのは2009年はじめからです。それ以前の投稿も、記録として掲載するつもりでしたが大多数の人は掲載の了解をされませんでしたので、掲載数は多くはありません。それでも参考になる当事者の生の声を見ることができます。

(2)「ひきコミ」WEB版に示した文通方法「ご利用のしかた」を変え、投稿方法にメールもOKとします。*変更の更新作業は数日後になります。
お名前、住所、男女、年齢、状態・職業、なるべく詳しい自己紹介(好きなこと・趣味、体験したこと、これからしたいこと・望むこと、どんな人と文通をしたいのか、などを書いてください)。所在あてに所在確認の通知をすることがあります。
文通希望でなくてもかまいませんが、自己紹介は書いてください。
メール以外にはもちろん郵送もつづけます。郵送のときは投稿手続きを参照してください。

会報『ひきコミ』4月号を発行

会報『ひきコミ』4月号(第97号)発行しました。昨年12月初め以来の久しぶりの発行です。定価(送料込み)380円。B5版20ページです。
内容は、新小岩親の会、文通投稿、連載・高齢ひきこもり(二条淳也)、連載・随筆分(AT君)、連載・身近にある史跡と名所(ライオン丸)、引きこもりからの社会参加・若者の適応ではなく企業の変化が必要(松田武己)、第5回想造展は5月3日に決定
新小岩親の会を5月から軌道修正します。親だけではなく、支援者になりたい人、引きこもり経験者にも参加してもらえる学習教室的なものにしていく予定です。その案内が重要です。次回の親の会は4月8日ですが、ここまでは従来どおりとします。
『ひきコミ』4月号は明日発送します。

会報『ひきコミ』を不定期刊にする背景

1月12日の「『ひきコミ』発行のこと」の続きです。
会報『ひきコミ』を毎月発行から3か月程度の不定期刊行に変えます。
その背景や意味を明らかにしておきます。
最近発行した90号から96号までの7号分の『ひきコミ』記事の構成を調べました。

各号のページ数(表紙を含めて)は、最大26ページ、最小18ページであり、平均22ページです。
7号分の合計ページ数と全体の占める%は次のとおりです。
(1)表紙・文通マニュアル・日程…28ページ(18.4%)
(2)情報センターの催し物告知…18ページ(11.8%)
(3)投稿その1-文通など……… 7ページ( 4.6%)
(4)投稿その2-連載……………45ページ(29.6%)
(5)松田小論文………………… 47ページ(30.9%)
(6)その他………………………… 7ページ( 4.6%)
     合計……………………152ページ

現状の問題点は、(3)の文通等の投稿が極端に少なく、それを補う形で(5)の松田小論文が多くを占めていることです。これがちょうど逆転する比率になるのが理想的ではないかと思います。
このようになった理由は根本的なところから日常的なことまでいろいろに指摘できます。できないことを指摘しても意味はないので、ごく直接的なことに限定しますと原因は読者減です。それは組織としての非力さにたどり着します。日常的にいろいろしている中での不十分さですから認めていくのがいいでしょう。

『ひきコミ』記事の構成を理想的な状態に近づく方法が、(3)および(4)の投稿がたまったところで発行する不定期刊行です。言い換えますと発行の縮小であり、情報センターの組織的な力量に見合った方法で発行を続けることです。
(1)(2)のページ数はこれからもあまり変わらないでしょう。
松田小論文は、ブログ「センター便り」などに置き換えられてきました。『ひきコミ』にはそれを転載していることが多いし、『ひきコミ』に掲載するつもりで「センター便り」に書いていることもあります。不定期刊行はそれを緩くすることになります。大差はないと判断します。