不登校情報センター > 不登校・引きこもりとその支援に関係する調査と集計 > 家族の手紙(返事)に見られる不登校・引きこもりのその後
子どもが中学生の頃不登校だったので、「こみゆんと」という本を送っていただいて読んでおりましたので、引続き情報を送って下さっているのでしょうか、感謝いたしております。
あの頃から10年余りたちまして、娘も普通の社会人をして生活しております。
その頃の話は娘としたことがありませんが、どちらにとりましても辛かったけれど、それで得たものも多かったのではないか、と思っております。
中学の先生の御心配から希望校受験を変更させられ、合格いたしましたが、それが本人の最後となりました。子どもも親もいろいろありましたが、6年前に自分で大検を取得し、東京にて生活しております。
私共の息子は、昨年初めより、通信で経理の勉強をしておりましたが、(5年もブランクがあり、しかも電子科で、まったく畑違いですが)いきなり3級合格、続いて2級も昨年11月に合格しまして、12月から、会計事務所に通勤しております。
娘(Y子、19歳)は、今精神科医への通院を、主に家での生活をしています。フリースペースへの参加は、しばらくできないかと思います。母親が、保健所の会に時々参加させて頂いています。本人の状態がよくなり、皆様の会合にまた参加できるように、と願っております。
子どもが登校拒否をしているときは、本当に、どこから手をつけて解決していったらよいか、毎日が戦いでしたが、おかげさまで、まだ多少は精神的な波はありますが、ようやく落ち着きだし、自分なりに考えを持つようになりました。ありがとうございました。
今は、同じような状態にお子さんがなられた方へ、おせっかいながら、お電話etc
でお話を聞く役として、心を少しでも軽くしていただいたらと、がんばっています。
息子は昨年に大検を合格しまして、今年からアルバイトをしています。少しづつゆっくりと、自分の進む道を見つけることと思います。
いろいろと母親として自分を見つめ直し反省させられました。これからの事でも心配はつきませんが、本人の意思を信頼して長い目で見守ろうと思っています。
その節は、いろいろな施設をご紹介頂きありがとうございました。
その中から娘の希望でG県の生活施設に今年の一月よりお世話になり、この三月より○○温泉のホテルで仕事をするようになりました。生活施設にいる間にそこにいたお友達の紹介してもらい、仲よくして頂いて遊びに行ったりしています。今日で20日位になりますが、頑張っているようです。
生活施設の方には、言い出したらガンコなところのある娘なので、苦労されたと思います。
仕事場から生活施設の方に出した娘の手紙によると、「今までは友達もいらないし、一人で生きて行こうと思っていたって、でも今はそうは思っていない」と書いてあったそうです。それを聞いて本当にうれしかったです。
最初は、遠いし、半信半疑でG県にやったのですが、これでよかったのだと思います。やはり親だけではだめな事もあるんですね。
仕事の方は、これからどうなるかわかりませんが、前の娘とは、違っていると思います。
まだまだ心配な事はいっぱいありますが、見守っていくしかないんですものね。
不登校生であった長男も25歳になり、ここ数年は寝不足が心配な程に働いています。過ぎてしまえば何でもないことですが、渦中にあり、日々悩んでいらっしゃる方々のお気持ち、お察しいたします。
私の場合は、必ず動き出すと心から信じ、親子の普通の関係を保つようにしただけですが、1人1人状態が異なり、対応はむずかしいでしょう。
県立高校中退いたしました息子でしたが現在通信教育を受けて、月二度ほど県立通信制高校に通っております。
通信に入るにあたっては本人が決めた事ですので、以降親の方から何のかんのと一切言わないようにしてきました。中退に至るまでの日々は一日中自室にこもって、食事も顔を合わせないような状況でしたが、中退を決めてから少しづつほぐれてきて、今では自分の好きな事(ゲーム)のためには東京まで朝早くから出かけていくまでになりました。行動が以前には考えられないほど積極的になってきて、それだけでも成長したかと安心しております。
勉強に関しては全面的に本人にまかせておりますので、どの程度になっているのかはわかりませんが、自分から進んで学校に行くようになりましたので、少しはやる気になっているのかと思います。大検などと時々口にすることもありますが、なにぶんにも本人もこれからの方向がまだわからないようで、“何のために勉強するのか”が自分の中で解決できていない状況のように見えます。姉とゲームにばかり熱中しているので先日みかねた主人が「これから先どのように食べていくつもりか!」と一喝(はじめてかもしれません)しましたら、ニ・三日前「アルバイトの面談うけてきた」と申しましたので、私のほうが驚いてしまいました。「どうもダメそうな雰囲気だった」そうですが、少しでも社会のきびしさも知ってもらえたらとアルバイトに出る事に賛成しております。
もの静かなおとなしい子ですので今の時代のテンポに少しあわないかもしれません。ゲームを通して、仲間もできてきたようです。ニュースを見て、きびしい批判もするようになってきました。この先あせらず、見守っていきたいと思うようになりました。ご報告まで。
現在息子は19歳になり、正社員として休むことなく頑張っています。真面目で不器用なところが長所であり短所である事を頭におき、見守りたいと思います。
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