うつっぽい人の気持ちの通訳みたい Y.Y
私はひきこもりではありません。たまたま知り合った人が、なんとなくうつ病みたいな感じがあって、こういう人たちと今までまったく接点がなかったからどう対処していいのかわからず、この本に興味を持ちました。 もともと最初はうつ病っぽくなくて普通の人だったから知り合ったのです。仕事、親の介護などいろんなことが重なり、心身ともに疲れてしまった状態だと思います。
ある日家に訪ねていくと車があるので「家にいるんだ」と思い、ドアをコンコンとたたいたのですが出てきません。 しばらく自分の車の戻り出てくるのを待っていましたが反応なし。普通なら「バカ、ボケ、死ね!」なんて思ってしまうところ、『ひきこもり国語辞典』の「ピン留め」という意味を知って、とても頭にス~ッと入ってきました。 それじゃあ無理なのかなぁ、普通の対応じゃないから、こちらもへこんでいるのですが、気持ちが!
よく病気の人を理解するために、心の電話相談、自殺防止など3件ほどかけましたが、どれもピンときませんでした。話を聞いてもらえるだけで良しとするところなのでしょうか? それと内科の先生と精神科の先生を知っているというので電話をかけて、私の問題じゃないけれど病気の人について知りたいと言ったけど、「それではだめです、本人を連れてきてください」ということで八方ふさがり。
そんなとき『ひきこもり国語辞典』が通訳みたいになって、なるほど~、こんな気持ちなんだ! と少し理解しやすくなります。病気の本人だけではなく、周りも理解するためにこういう本があることによかったと思います。