太田勝己さんの作品「rain」を引き出して久しぶりに見ました。想造展に展示する準備です。
作品全体ははがきの大きさに描いた1万点ですから、全部を見ることはできません。8×4=32枚を収めた額が3枚、9×4=36枚を収めた額が6枚、これを出展します。ほかはファイルに入れて保管しています。そのファイルもある程度はもって行きますがどの程度並べられるのかはその場の状況によります。
想造展は、2006年に太田さんの遺作となった個展を開くことから始まりました。6年目にして第5回の想造展です。今回は出展者も作品数も前回よりは少なくなる見通しです。太田さんの作品を見直し、想造展の原点に立ち戻るつもりで太田作品を多くしようと思います。いわばチャンスでもあります。
彼の作品がどう評価されるのかという宿題はまだ果たされてはいません。改めて「rain」を見ると並々ならないものを感じます。淡々とした執念というか、1作1作が目配りされているというか…それが1万点もあります。
この気持ちから5回になる想造展を継続してきたのです。それだけのものがある作品だと思います。ぜひ見に来てください。