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ひきこもりに関わる目的は「表現をひき出すこと」

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ひきこもりに関わる目的は「表現をひき出すこと」

ひきこもり経験者との関わりがはじまり、恒常的な居場所をつづけるうちに、私の取り組みの目的は少しずつ変わりました。
1996年に始めたころは仕事に就けるようにすることだったはずです。
そうではないと感じ始めて「社会参加にする力と条件をつくる」としました。
同じことを「社会の一員として生きる力と条件をつくる」と口にしたこともあります。
ところがあまり意識しないうちに、私は〝仕掛ける〟型から〝受け取る〟型に変わっていきました。
この変化の背景には2000年11月に文通目的の交流誌『ひきコミ』を月刊で発行したことが影響します。
多くの投稿者の中に自己紹介とともに、マンガやイラストを送ってくる人がいました。小論文的なエッセイや4コマ漫画も少しありました。
深く意識しないまま「表現をひき出す」スタイルが始まったのです。
イラストなどの絵画的なものなどを発表する創作品は、2005年2月に創作発表の場「片隅にいる私たちの創造展」が最初で、これは2012年4月までに5回開きました。
2007年12月の第2回創造展のとき数名のカット絵集を手作り作ったのが手作り冊子の初めです。
居場所の場に「難しいと恥ずかしいは類似語です」という張り紙が出されたとき、ことば表現にも何か特別なものがあると感じました。
彼ら彼女らのことば集めが始まり、それは10年後の2013年に手作り冊子『ひきこもり国語辞典』になりました。
手作り冊子づくりは創作展の間にも後にも続きました。
全部ではないですが以下に紹介します。
お惚け者『世間は虚仮なのよ』(2008年2月)
中崎シホ『狂詩曲―中崎シホ詩集』(2009年2月)
makiko『TEARS―小さなカケラ』(2009年10月)=作者の自作
斯波盤宝『しあわせ村によく来たね』(2010年5月)=作者の自作
I・M『少女まんがに描かれた母親像』(卒業論文を冊子にしたもの)
二条純也『中年ひきこもり』(2013年4月)
太田勝己『不条理ものまんが集』(2014年3月)
葉月桜子『異物』(2014年4月)
この時期は冊子づくりが続いた時期とも言えます。
2009年5月にSmさんの協力によりブログ(Yaplog)「片隅にいる私たちの創造展」を始めたのは展示会を続けるつもりだったからです。
ただブログを始めることで別の展開が開けてきたとも言えます。
ブログ運営で私が様子を紹介するのを見て2010年終わりごろにMmくんが不登校情報センターのサイトをWIKIシステムにする提案をしてきました。
そうすることにより活動ベースが大きな広がりました。
もっとも居場所ないしは私の彼ら彼女かとの関わり方の中心は(手紙・電話・訪問を含む)会話であり、現在も同じでしょう。
イベント的にはギフトショーやコミティアへの出展があり(3回)、美術展見学などもありますが、同行者は少ないです。
全国若者・ひきこもり協同実践交流会が、2017年3月に駒沢大学であり、Smくんと出かけ、手作り版『ひきこもり国語辞典』を100冊以上売ったのが思い出です。

2021年3月に『ひきこもり国語辞典』が時事通信社から出版になりました。
2022年3月には江戸川区泉福寺でTokyo.U-clubの「ひきこもりと表現」学習会が開かれ、太田勝己作品などの展示を行いました。
テーマの「ひきこもりと表現」はTokyo.U-club会長の久保義丸さんが提案したものですが、ピッタリすると感じました。
ひきこもりと関わる目的は彼ら彼女らの表現をひき出すことにあると納得したのです。
ひきこもり経験者と私(松田)の関わる経過をこのようにたどってきました。
『ひきこもり国語辞典』の出版のあと、固定的な居場所がなくなった状態での私とひきこもり経験者たちのつながりは、ほぼ(手紙・電話・メールを含む)会話になりました。
訪問はレアケースです。
3年ほど前から意識して数人と(手紙・電話・メールを含む)意見交換を続けています。
近況報告を聞くのですが相談を受けるのとはやや違います。
メール交換は文字になっていますが、聞き書きにしているのもあります。
うまくいっているのか微妙なものもあります。
多くは生身の体験を聞き文章にしているわけですから、プライバシーに関係する個人情報が満載です。
むしろ公表しないことが前提であり基本です。
公表しなくても文字にできるものは手作り冊子にして残そうと考えています。
 

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