Job:映写技師
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映写技師
〔2003年原本〕
映画館で映画を映す技師です。
映すフィルムは配給会社からの借り物です。
映写初日にはフィルムの点検をして、フィルムに傷があれば配給会社に確認しておきます。
自分のところで傷をつければ1m単位で弁償金が必要で、特に洋画のばあいの弁償金は高くつきます。
映画の筋(内容)を観ることは少なく、機械操作中心になります。
映画館による雰囲気の違いがあります。地域性もあります。
ロードショー型の大作は、最初の部分に3~4分のテーマ音楽が入っています。
小さな映画館や二番館・三番館なら場内を少し明るくしておかないと音楽だけ聴こえて画像がないので「映ってない!」の声がとびます。
エンドマークのとき延々と制作スタッフの名前がつづくとき、二番館ではすでにお客が帰り始めています。
「一番館では制作者に忠実に、二番館ならお客様に忠
実に」映すことになります。
土曜日にはオールナイトで上映することもあります。
1日3交代での映写ですが、深夜の仕事はきついものです。
観客が多いと、静かであっても熱気が映写室まで伝わってきます。
映画を鑑賞現場で支える技術者です。
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