Job:ボイラー技士
ボイラー技士
〔2003年原本〕
ビル、マンション、病院、ホテル、官庁などの空気調節システムやセントラルヒーティングシステムをとっているところでボイラーを安全に作動・運転し、事故が起きないように管理するのが仕事です。設備(保存)技術者です。
資格は2級(ボイラーの伝熱面積が25㎡未満)、1級(50㎡未満)、特級(50㎡以上)に分かれます。ボイラーの燃料には重油が使われることが多く、(⇒)危険物取扱者の資格があると業務上は有利です。
特別の受験資格は次のとおり。
2級=①ボイラーに関する学科を修め(高卒以上)、3か月以上の実地修習を経た人。②6か月以上の実地修習を経た人。③ボイラー実技講習修了者。④海技従事業者(4級~5級海技士〔機関〕の免許取得者で、伝熱面積が25㎡以上のボイラーの取扱経験者。
1級=①2級免許取得後2年以上のボイラー取扱経験者。②1年以上のボイラー取扱作業主任者としての経験者。③ボイラーに関する学科を修め(高卒以上)、1年以上の実地修得を経た人。④熱管理士免状の取得者で1年以上の実地修習を経た人。⑤ボイラー・タービン主任技術者(第1~2種)の免状取得者で、伝熱面積が25㎡以上のボイラーの取扱経験者。⑥海技従事者(甲種・乙種機関長、甲種1~2等機関士)の免許取得者。
特級=①1級免許取得後、5年以上のボイラー取扱経験者。②1級免許取得後、3年以上ボイラー取扱作業主任者の経験をした人。③大学、高等専門学校でボイラーに関する学科を修め、2年以上の実地修習を経た人。④熱管理士免状取得者で2年以上の実地修習を経た人。⑤海技従業者(甲種機関長、甲種1等機関士)。⑥ボイラー・タービン主任技術者(第1~2種)の免状取得者で、伝熱面積の合計が50㎡以上のボイラーの取扱経験者。
さらに「小規模のボイラーの取扱者」がボイラー技士とは別の資格になっています。小規模のボイラーとは、①胴の内容が750㎜以下で、長さが13000㎜以下の蒸気ボイラー。②伝熱面積が3㎡以下の蒸気ボイラー、③伝熱面積が14㎡以下の温水ボイラー、④貫流ボイラーで伝熱面積が30㎡以下のもので、この取扱者は独立した職種にはなっていないと考えられます。指定教育機関の技能講習修了者にボイラーの取り扱いが許可されます。
〔参考〕安全衛生技術試験協会
http://www.exam.or.jp/
*