ウチらめっちゃ細かいんで
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ウチらめっちゃ細かいんで
所在地 | 東京都 |
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「今日は40%で始業します」
ひきこもりながら働く、という新しい生き方を模索する人たちもいる。
昨年12月、東京都内に設立されたIT企業「ウチらめっちゃ細かいんで」は、11人の社員・アルバイト全員がひきこもり当事者や経験者。
繊細さや感受性の高さを強みに変え、在宅勤務で働く。
「おはようございます。今日は40%で始業します」。
午前10時、山瀬健治さん(52)はパソコンに向かい、その日の体調をチャットで同僚に知らせた。
無理せず働くためのルールだ。
転職とひきこもりを繰り返していた昨年4月、当事者の交流会で佐藤啓社長(45)と出会った。
佐藤さんもいとこが当事者で、別の会社を経営していた時に人手不足に悩まされ「在宅の仕事ならひきこもりの人に任せられるのでは」と、同社を立ち上げた。
「みんなまじめで責任感が強い」
仕事はホームページ制作やアプリ開発、オンラインでのパソコン指導など。
完全に在宅で働けるため、北海道や新潟在住の当事者もいる。
「組織になじめず通勤も苦痛で仕事が続かなかった」山瀬さんも今はストレスなく働けている。
佐藤さんは「みんなまじめで責任感が強く、きっちり仕事をしてくれる。今後は他企業への派遣にも力を入れ、働く場を増やしたい」と話している。
ひきこもり
仕事や学校に行かず、家族以外とほとんど交流しない状態が6カ月以上続くこと。
2015年の内閣府調査では15~39歳で推計54万人。
0歳以上も含めると100万人近いとの見方もあり、ひきこもりの長期化、高齢化が課題となっている。
〔2018年6/23(土)西日本新聞〕