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オタヤこども食堂

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2017年11月15日 (水) 14:46時点におけるMatsu4585 (トーク | 投稿記録)による版
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オタヤこども食堂

所在地 富山県高岡市
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ページ名オタヤこども食堂、富山県高岡市、(子ども食堂)
'17記者リポート 貧困対策「子ども食堂」 県、費用助成や研修会 子育て支援の側面も強く/富山
地域の子どもに無料か低額で食事を提供し、貧困対策として注目される民間の「子ども食堂」が県内で増えている。
県は今年度から子ども食堂を支援する取り組みを始め、今月16日には研修会を富山市内で初開催。
子育て支援の側面からも注目されると報告された。
□県内に8カ所
子ども食堂は、地域の団体や有志などが、子どもに、無料か低額で食事や居場所を提供する取り組み。
県子ども支援課によると、全国に300カ所以上あり、県内では、2016年2月、高岡市に初めてできた。
現在は富山、氷見、射水の3市も含め、計4市8カ所に増えた。
県は今年度から、食堂開設の初期費用20万円(県と市町村が各10万円を負担)を助成する事業を始めた。
市町村担当者や、子ども食堂の開設を考えている団体・個人に向けた研修会も実施。
富山市新総曲輪の県民会館で初開催された研修会には、県の想定を超える約60人が参加し、県担当者は「関心は高いので、食堂は今後も増えていくのではないか」と話している。
□調査の学生が講演
この研修会では、県内の実情を調査している富山国際大学の山岡真奈実さんと大崎はるきさん(いずれも4年)が講演した。
山岡さんらによると、子ども食堂の運営団体は地域のロータリークラブや社会福祉協議会などさまざまで、寄付や共同募金、企業や団体から寄贈された食材を活用し、食事を提供している。
また、県は子どもの貧困率が6・0%と全国で下から2番目に低いため、貧困家庭支援だけでなく、子育て支援の側面も強いという。
大崎さんは「共働きが多く、孤食をはじめとした心の貧困対策や、地域のつながりを形成する手段の一つとして、富山型の子ども食堂のあり方があるのではないか」と指摘した。
□身元は聞かない
また、県内初の子ども食堂を開設した田辺恵子さん(66)と高沢満里子さん(66)も体験を語った。
民生委員だった2人は2016年2月、高岡市で「オタヤこども食堂」を始め、現在は大和高岡店(高岡市御旅屋町)で毎月第2、4土曜日に開催。
これまで1000人以上の子どもが利用した。
田辺さんは「私たちのモットーとして、一切(利用者の)身元調査をしていない。
民生委員の経験上、(貧困で)『つらいなら食事していきなよ』と言っても来ないと思ったから」と述べた。
また、高沢さんは「昨年の七夕で、食堂の短冊の中に『家族そろってご飯を食べられたら良いな』と書いてあった。私たちのしていることは無駄ではなかったと思った」と語った。
南砺市から参加した40代女性は「何から準備して良いのかわからないので、非常に参考になった。冬休みから始めてみるつもりで、子どもが集まる居場所にしていきたい」と話していた。
〔◆平成29(2017)年10月30日 毎日新聞 地方版〕

子ども食堂、地域の居場所 子育て中の家族・高齢者らも一緒に 県もサポート/富山県
地域の子どもに無料や安価で食事を提供する「子ども食堂」が、県内でも相次いでオープンしている。
子どもだけではなく高齢者らも一緒に過ごせる「地域食堂」を合わせると、現在9カ所あり、県や市町村も補助金を出すなどサポートを進めている。
県内初の子ども食堂として、2015年に高岡市中心部の御旅屋地区にオープンした「オタヤこども食堂」。
現在は御旅屋セリオ6階で毎月第2、第4土曜日に、高校生以下には無料で昼食を提供している。
これまでに延べ約4千人が利用した。
今月9日、楽しそうにカレーを食べる家族連れのほか、子どもだけで食事をとる小中学生の姿もあった。
近くに住む小学5年と2年の兄妹は、幼い時に両親が別居し、一緒に住んでいる母親は仕事で家を留守にしがちだという。
普段、昼食と夕食は祖母が働く居酒屋で食べ、こども食堂が開かれる日はいつも利用しているという。
この日、カレーをお代わりした兄は「お小遣いがなくてもおなかいっぱい食べられる」。
妹は「いつもフルーツがついているのがうれしい」と笑顔をみせた。
子ども食堂は、家で十分に食事が取れなかったり、1人で食べていたりする子どもの居場所として、全国で広がっている。
オタヤこども食堂の発案者の田辺惠子さん(66)は、同市の民生委員として、「孤食」の子どもたちがいることに心を痛めていた。
東京の子ども食堂の例を参考に友人ら有志と食堂を立ち上げた。
食材は企業や個人からの寄付に頼り、高岡西高の生徒らがボランティアで給仕役を務める。
田辺さんは「助けを必要としている子どもたちはもちろん、子育て中のご家族に気軽に立ち寄って利用してもらいたい」と話す。
この日、食堂を視察した高橋正樹・高岡市長は「子どもの貧困は課題であり、こうした試みが広がることは大変ありがたい。しっかりバックアップする」と話した。
同市は、県が今年度から始めた「子どもほっとサロン事業」で、子ども食堂開設への助成金20万円を県と半額ずつ負担している。
射水市新湊地区の放生津コミュニティセンターでは、昨年11月から毎週第1、第3土曜日に「いみず子ども食堂」が開かれている。
毎回、近くの放生津小学校の児童ら約30人が集まる。
午前10時過ぎには子どもたちが訪れ、無料の昼食を挟んで、午後3時まで宿題をしたりゲームで遊んだりしている。
食堂を運営する新湊中央ロータリークラブの池田茂前会長は「子どもの貧困対策というよりは、まるで児童館のようだ」と苦笑い。
それでも「子育てがしやすい地域だという評判になれば、町おこしにもつながる」と考えている。
県子ども支援課の杉田聡課長は、県内の子ども食堂の傾向として「高齢者らを含めた地域の人たちの居場所となっている」という。
「困ったことがあれば地域の中で相談できる環境ができて、結果的に経済的に困っている子どもや孤立している世帯への支援につながればいい」と話す。
県は10月16日、子ども食堂の開設を考えている個人や団体を対象にした初めての研修会を富山市で開く。
問い合わせは同課青少年係(076・444・3136)。 〔◆平成29(2017)年9月14日 朝日新聞 大阪朝刊地方版〕

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