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ちるマルシェ

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ちるマルシェ

所在地 北海道石狩市
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地域で支援 楽しい食卓 子ども食堂 市内に初開設 市も助成 来月末には4カ所に
【石狩】
子どもたちに安価で栄養豊かな食事を提供する「子ども食堂」が10日、市内で初めて開設された。
今後も相次いで開設が予定されており、5月末までに4カ所に増える見込み。市も資金面で取り組みを後押しする。
10日夕、市内花川南2の3にあるカフェでスタートした「ちるマルシェ」。
午後5時すぎから、学校帰りの子どもらが続々と集まってきた。
スパゲティやサラダ、カレーライスなど全15品ほどから好きな料理を次々と取り、皿に盛り付ける。
初日は、大人も含めて50人以上が訪れた。
小学5年の男子児童(10)は「どれもおいしい。ザンギを8個も食べちゃった」と笑顔を見せた。
市内の福祉施設に勤務する母親(36)は「夕食は午後8時すぎになる日も多い。手作りでバランスの良いメニューは助かります」と話した。
料金は小学生200円、中学生以上400円、未就学児は無料。
予約も必要なく、誰でも利用できる。
食堂の運営会社アットの運上(うんじょう)昌洋社長(41)は「お年寄りや障害がある人も一緒に食卓を囲める。地域全体で親子を支えていける場所にしたい」と語る。
5月末までに計4カ所に増える市内の子ども食堂は、いずれも毎月1回の開催。
企業やNPO法人、主婦らを中心に民間主体で運営する。
食材集めやスタッフの確保など資金面での課題が残っており、市は助成制度で後押しする。
市は昨年8~10月、子ども向けの食事提供や学習支援などの拠点を支援しようと、協働事業を公募。
食堂を今回開設する4団体が選ばれた。
本年度から、食事提供に関しては年間30万円を上限に、開催1回当たり7千円を助成する。
学習支援も手がければ、別に助成金も交付する。
初年度に限って、施設整備費として10万円を上限に補助する。
市が2016年度に公表した市内の18歳未満の貧困率は13%。ひとり親世帯に限ると44・7%に上る。
石狩管内には昨年末時点で、約30カ所の子ども食堂がある。
市子ども政策課は、子ども食堂には1人で食事する「孤食」を減らす目的もあるとし「食堂は地域コミュニティーの場になる。本当に必要としている家庭に届けるため、各食堂の周知などをサポートしたい」としている。
〔◆平成29(2017)年4月13日 北海道新聞 朝刊地方〕 

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