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こども食堂ネットワーク

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こども食堂ネットワーク、子ども食堂・フードバンク、
子ども食堂、継続のコツは 「サミット2017」に運営者・支援者ら300人【大阪】
地域の子に無料や安価で食事を提供する子ども食堂が増えている。活動を地域に根付かせるには、どうしたらいいのだろう。15日に東京で開かれた「こども食堂サミット2017」に運営者や支援者ら約300人が集まり、継続のヒントを話し合った。
サミットは今回で3回目。主催する「こども食堂ネットワーク」には4日現在、全国195カ所の食堂が参加する。同ネットは一昨年、首都圏の7カ所が参加してスタートし、急増した。「ブームで終わらせないためにも、『続けること』が今年のテーマになると思う」と釜池雄高(ゆたか)事務局長は言う。子ども食堂は、生活の厳しい子や1人で食事を取る子だけでなく、地域の親子みんなが安心して過ごせる場としての役割も期待されている。カギを握るのは資金や食材の確保や、地域や学校との連携。サミットでは、運営者らが苦心や継続のひけつを語った。3年前にオープンした「子ども村:中高生ホッとステーション」(東京都荒川区)。大村みさ子代表は「結局、個人的な人とのつながりを大切にすること」と話した。民生委員や保護司、スクールソーシャルワーカー、養護教諭らとつきあい、地道に信頼の輪を広げてきた。食堂の様子を知ってもらうため、A4用紙2枚の活動報告書を133回作成し、区役所や家庭支援センターに配布。積極的に働きかけようと、年間報告書を「校長会に押しかけて配った」こともあるという。NPO法人チャイルドケアセンター(福岡県大野城市)は一昨年、子ども食堂を開いた。あわせてフードバンクを運営し、食堂の立ち上げを支援してきた。「企業の協力も心強い」と大谷清美代表理事。西松建設九州支社から「応援したい」と申し出があり、社員寮の食堂と厨房(ちゅうぼう)を、月1回の子ども食堂の開催日に無償で貸してもらっている。冷蔵庫や備品もあいた部屋に置かせてもらう。サミットが開かれた東京都豊島区には食堂が9カ所あり、昨年9月には区内でのネットワークができた。食堂の紹介と場所がひと目でわかる地図を盛りこんだパンフレットを区が作り、区役所の子ども課などで配っている。NPO法人豊島子どもWAKUWAKUネットワークの栗林知絵子理事長は「住民主体の居場所作りなので、自由にいろんなやり方が広がったらうれしい」と話す。
□資金・食材の確保や地域でのつながりを作る実践例
☆食堂利用者らに不要になった子ども服を譲ってもらい、1点100円で販売して資金にする
☆近所のおじちゃん・おばちゃんクラブとして正会員と賛助会員を募り、会費と寄付でまかなう
☆連合自治会の機関紙に取りあげてもらったり、自治会の掲示板にポスターを貼ってもらったりしている
☆地域の食材の会社から肉や冷凍食品の支援
☆社会福祉協議会と連携しているので、市や社協に寄付された食材がまわってくる
☆食堂のロゴ入りの紙で包んだおにぎりを作り(保健所許可済み)、学校行事やお祭り、イベントで販売し、資金にあてる
☆地元のFMラジオに出たり、イベントをしたりし、子ども食堂の周知やボランティア募集、食材提供や寄付を募る
☆100円募金や社会福祉協議会の補助金
☆食堂の開催一覧表を毎月作成し、市役所の窓口に置いてもらう。民生委員にも一覧表を届けて、配布してもらっている
☆市役所の担当課に毎月チラシを配布し、その後活動報告もする
☆地元のフリースクールと連携
☆無料学習塾を主宰している団体と連携。学習が終わった中学生とボランティアで教えている大学生に夕食を出す
☆地域の保健師や社会福祉協議会、プレーパークの人たちと連携。こども会、子育てサロン、ファミリーサポートをする中で出会った家族に声をかける
☆児童館にチラシを置く
*こども食堂ネットワークに寄せられた実践例。サミットのパンフレットから抜粋
〔◆平成29(2017)年1月24日 朝日新聞 大阪朝刊〕 

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