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児童相談所・大分県
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大分県/児童虐待事案が15年度過去最多 県内の児童相談所
県内の児童相談所(中央、中津)が対応した児童虐待事案が2015年度、983件に上り、過去最多となったことが県のまとめで分かった。
新規の受け付けは654件で、このうち心理的虐待が326件と約半数を占めた。
対応件数には年度をまたいで受け付けたり、1人の児童に複数回関わったりした場合も計上。
過去最多だった14年度の970件を13件上回った。
新規の受け付けの種別では、心理的虐待の326件(対前年比46件減)が最も多く、身体的虐待203件(同2件減)、育児放棄などのネグレクト121件(同50件増)、性的虐待4件(同5件減)と続いた。
県こども・家庭支援課は「育児放棄を虐待とみなす社会全体の認識が強まり、通報が増えている」と分析。
「少しでも異変に気付いたら、悩まず警察や児童相談所に連絡してほしい」と話している。
〔2016年8月29日・貧困ネット、◆平成28(2016)年8月17日 西日本新聞 朝刊〕
児童虐待「高止まりの傾向」 県まとめ、昨年度の通報654件 /大分県
児童虐待に関し、大分、中津の両児童相談所が昨年度に受けた通報は654件だったことが、県のまとめでわかった。
前年度比3件減だったものの、県は高止まりの傾向にあるとみている。
虐待の種類別では、心理的虐待326件(前年度比46件減)が最多。身体的虐待203件(2件減)、ネグレクト(育児放棄)121件(50件増)、性的虐待4件(5件減)が続いた。
虐待していたのは、実父が332件(32件減)で最も多かった。
次に実母の231件(30件増)だった。
虐待されていたのは、6~11歳が202件(前年度同数)、0~2歳が169件(2件増)、3~5歳が157件(8件増)、12歳以上は126件(13件減)。
相談を受けつける経路で最も多かったのは、警察署の265件(90件減)。
増加傾向は、近隣・知人116件(12件増)、市福祉事務所99件(32件増)、家族親戚70件(31件増)など。
「子どもの泣き声が絶えず聞こえる」など周囲が気づくケースが目立っているという。
不安や悩みを24時間受けつける県の「いつでも子育てほっとライン」(0120・462・110)の相談件数も、昨年度は3628件と2010年の発足以来最多に。
相談の9割が母親で、約半分は「子育ての不安、孤立感等」の悩みという。
〔2016年7月20日・貧困ネット、◆平成28(2016)年7月13日 朝日新聞 西部地方版朝刊〕
昨年度の児童虐待相談 ネグレクト過去最多
県は29日、2015年度に児童相談所(中央、中津)に寄せられた児童虐待の相談件数、内容を発表した。
新規は654件(14年度比3件減)で対応件数は延べ983件(同13件増)だった。
子どもが季節に合わない服装をしていたケースなど、「ネグレクト」関連の相談が大幅に増え、過去最多となった。
県によると、相談の内訳は▽心理的虐待326件(同46件減)▽身体的虐待203件(同2件減)▽ネグレクト121件(同50件増)▽性的虐待4件(同5件減)。
心理的虐待が最も多い傾向は11年度以降、続いている。
昨年度、増加したネグレクトの相談内容は「子どもだけで夜遅く遊んでいる」「服装が汚い」など。
県は「育児放棄を虐待とする認識が広まり、社会全体の感度が高くなったため」と分析している。
児童虐待が疑われる死亡事案は、専門部会で再発予防策を検討している。
15年度は、父親の過失により自宅が全焼し子どもが亡くなったケース、生後間もない乳児が亡くなった2事案の計3事案で検証を実施した。
情報提供したのは警察が265件で最多。近隣・知人が116件、医療機関は30件だった。
被害に遭った年齢別では「6~11歳」の202件が最も多かった。次いで「0~2歳」「3~5歳」と続いた。11歳以下が8割を占めている。
加害者は実父332件、実母231件と続いた。
虐待を理由に一時保護したのは127件(14年度72件)。
一時保護をした上で、虐待有無の調査を進めるケースが増えたことが要因とみられる。
県こども・家庭支援課は「早期発見・早期支援が重要。早期支援につなげるため、虐待が疑われる場面に気が付いた人は積極的に連絡してほしい」と話している。
〔2016年7月6日・貧困ネット、◆平成28(2016)年6月30日 大分合同新聞 朝刊〕