富山国際大学「SSW・BBS研究会」
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「富山型」子ども食堂 模索 富山市 関係者ら現状学ぶ
県内のこども食堂の現状を説明する山岡真奈実さん(左)=県民会館で 写真
子どもたちに無料や格安で食事を提供する「こども食堂」の現状を学ぶ研修会が十六日、富山市の県民会館であった。
既に開設した食堂の関係者や、これから立ち上げを目指す人などを対象に、県が初めて開催。
学生団体や食堂の運営者らを講師に招き、約六十人が知識を深めた。
富山国際大のサークル「SSW・BBS研究会」代表の山岡真奈実さん(22)らは、県内の食堂の現状を発表。
富山の相対的貧困率が全国的に低い現状を踏まえ「経済的な話だけでなく、共働きが多い富山だからこそ、心の貧困や孤食への対策、地域のつながりを形成する一つの手段として富山型のこども食堂のあり方があるのでは」と指摘した。
サークルでは、今年九~十月に県内の食堂四カ所で実施した利用者百五十人へのアンケート結果も報告した。
一~三歳の利用が約四割を占めて最も多く、小学生は学年が上がるごとに減り、「習い事などで忙しくなってしまうことが考えられる」と分析。
「幼い子どもにも食べられる食事が喜ばれそう」と話した。
その他、県内で最初に食堂を立ち上げた「オタヤこども食堂」(高岡市御旅屋町)の田辺恵子さんらも体験談を語った。
県子ども支援課によると、こども食堂は全国に三百カ所以上、県内では八カ所に開設されている。
〔2017年10月19日 中日新聞 富山(山中正義)〕