とよくに子ども食堂
愛荘で初めて 増える住民 つなぐ場
愛荘町東円堂でも三十日、町内初の子ども食堂がオープンした。
食事を通して子どもから大人まで幅広い世代が交流する場をつくろうと、町民有志が企画した。
参加者はカレーライスを食べたり、ゲームをしたりして楽しく過ごした。
同町は人口が増えており、町外から移ってきた人も少なくない。
住民同士の交流が希薄になっている地区もあるといい、「とよくに子ども食堂」が立ち上がった。
場所は、東円堂に住む中島太久雄さん（80）の旧宅を利用。
東円堂、平居、畑田、苅間地区の子ども二十人と周辺住民らが集まった。
カレーに使うタマネギやニンジンなどは、町内や町周辺で取れたものにこだわった。
子どもたちは元気よく食べ、おかわりをする子も。
この後、カロムで遊んだり、シイタケの菌を木に植え込む「駒打ち」などをした。
食堂の代表を務める西村茂春さん（68）は「多くの人を巻き込み、人と人とのつながりを深められるような場所を目指している。長いスパンで進めていきたい」と話していた。
次回は四月四日、豊満地区の子どもたちを招いて開く。
このほか、島川地区の住民らが新たに子ども食堂を始める予定だという。
〔◆平成29（2017）年3月31日 中日新聞 朝刊びわこ版〕
