外出を促す方法
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2016年12月12日 (月) 09:01時点における版
外出を促す方法は親と一緒に来るか自宅を訪問すること
〔『ポラリス通信』2016年11月〕
大人の引きこもりを考える教室(11月)では、外出できない人の話をしました。
人によりますが、近くのコンビニだけは行く、週刊で発行されるアニメ誌は買いに行くなど一時的なことはあります。
しかし、日常生活の基本は自宅生活です。ゲームをしている、YouTubeを見ている、ネットを見ている、通販の買い物を利用する…ほとんどパソコンがらみです。
それにテレビが加わる程度でしょうか。
不登校情報センターにこれまで来ていた人を思い返してみました。
ほとんどが自分から来ている(ように見えます)。
同時に他のフリースペースにも行くようになります。
これは出かける先を増やしているわけで、実は不登校情報センターに最初に来るようになったのではなく、いろいろの行き先のなかで巡り合った1つというわけです。
行き先で出会った人との情報交換のなかで、行き先を増やしているのです。
これが自分から来ている人たちの多くです。
では最初の1か所の行き先はどうだったのか?
新聞やTVニュースや情報本の役割が大きかったと思います。
ただそういう人は、何らかの「外に出よう」という気持ちがあった人、必要があった人です。
その気持ちはどうするのか。
どうすればそんな気持ちにできるのかをつかみあぐねています。
それは親も私も同じです。
答えは十分にはわかりません。それぞれの事情によるとしておきます。
そのうち明確なこともあります。
親と一緒に不登校情報センターに来るようになった人がいます。
初めに親が相談に来て、親の会に参加するようになって、そのあと一緒に来るようになった人は記憶にあるだけでも十名以上はいます。
私(あるいはほかの人)が自宅を訪問して、本人に会って(1回の人もいれば数回の人もいます)その後、不登校情報センターに来るようになった人もいます。
しかし、訪問しても本人に会えないこともありました。
会っていても一緒に来るようにならなかった人もいます。
100%確実ではありませんが、かなりの割合で来るようになったと思います。
来るようになったのは、親子のなかで何らかの意思疎通があったと思います。
たぶん安全・安心の最低限の確認ではないでしょうか。
他にも記憶をたどれば方法や意味は出てくるかもしれませんが、ともかくこの確認できる方法で、しばらく取り組みたいと思います。
親と一緒に来る方法は、一緒に相談に来る、親の会に参加する…ということでしょう。
私かほかの誰かが訪問する方法は、具体的な手順を先に考えなくてはなりません。
特に20代後半以上の方の場合はこの方法を考えてみてください。