山形てのひら支援ネット
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2017年3月19日 (日) 15:27時点における版
山形てのひら支援ネット
所在地 | 山形県山形市 |
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TEL | |
FAX |
山形市「子どもの貧困対策 全国キャラバン」連鎖防ぐ「地域の見守り」
「子どもの貧困対策 全国キャラバンin山形」が日、山形市総合福祉センターで開かれ、県や支援団体らによるパネルディスカッションなどを通じ、参加者が子どもの貧困問題を巡る課題について共有した。
関係団体が現状や対策を説明した。
県子ども家庭課課長補佐の斎藤邦仁さんは、生活保護世帯の進学率や県の施策などを紹介。
県ひとり親家庭応援センター相談員の川又英子さんは、センターへの相談として多重債務など生活苦の内容が多い現状に触れた。
山形大学の学生有志団体「学び場プラス」代表の安孫子知樹さん(地域教育文化学部2年)は一人親の子どもへの学習支援、任意団体「山形てのひら支援ネット」会長の西上紀江子さんは「子ども食堂」の運営状況を説明した。
引き続きパネルディスカッションを行い、「学び場プラス」の安孫子さんと梁瀬真理さん(同3年)が
「活動地域を広げたいが、学生では限界があり、もどかしさがある。子どものプライバシーに配慮した募集の難しさも感じている」と課題を挙げ、
川又さんは自らの役割を「子どもが社会に巣立つときに少しでも経済的な負担が軽くなるよう、継続的にアドバイスして支援していく」と話した。
斎藤さんは県と市町村との連携を重視し「市町村が身近な地域でNPO法人などの力を借りながら、活動を実践することが大切」と強調。
西上さんは「地域住民は、一人親の家庭状況や孤立感が分かる。声を掛けることができる住民を取り組みに巻き込むことが必要」、
梁瀬さんは「支援の連鎖が貧困の連鎖を上回らなければならない」とそれぞれ訴えた。
キリン福祉財団などから助成を受けキャラバン活動に取り組む公益財団法人「あすのば」(東京・小河光治代表理事)が主催し、県が共催。
東北では初開催となった。
〔◆平成29(2017)年2月6日 山形新聞 朝刊〕