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8050問題

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==8050問題==
  
===[[:Category:周辺ニュース|周辺ニュース]]===
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<htmlet>00ama_books_repo8050ikegami_20198050</htmlet>
ページ名[[8050問題]]、(ひきこもりの動き、) <br>
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<htmlet>00ama_books_kokoronotenkiamae_20081001</htmlet><htmlet>00ama_books_amaetostress_20190314</htmlet>
'''8050問題を巡る、社会・親子の「認識のズレ」。大切なのは「ゴールを設定しない対話」''' <br>
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深刻化する8050問題。家族や周囲、そして社会はどう対処すべきか。<br>
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引きこもり問題を20年以上にわたって取材を続けてきたジャーナリストの池上正樹氏と、多数の引きこもり患者の診察を行ってきた精神科医の春日武彦氏に、引きこもり中年問題の課題と対処法を論じてもらった。<br>
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'''「曖昧な定義」は危険'''<br>
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春日:まず僕が懸念するのは、現在「引きこもり」の定義が非常に曖昧な点です。<br>
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かつての引きこもりといえば思春期の挫折が長期化、または統合失調症などに罹患しているケースでした。<br>
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でも、現在話題になってる引きこもり中年は、むしろセルフネグレクトであり、文脈が違います。<br>
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原因や対処法も異なるのに、一括りに「引きこもり」と認識するのは危険だなと思います。<br>
+
池上:おっしゃる通りです。引きこもり中年は、不登校の延長でなく会社や仕事の危機から起こるケースが多い。<br>
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非正規雇用による将来への閉塞感や、ハラスメントなどの過酷な労働環境から自分を守るために、引きこもらざるを得なくなる人も増えています。<br>
+
本質は安心して相談できる場や居場所づくりの問題なのに、行政は就労支援ばかりで、適切に対処できていないことが、8050問題の元凶だと思います。<br>
+
'''欠けている家族間のコミュニケーション'''<br>
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春日:引きこもり本人のケア以上に、家族のケアももっと必要なんですけどね。<br>
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「川崎殺傷事件」と「元農水事務次官事件」以降、当事者の家庭で「我が家もこうなるのではないか」と不安を抱く人が増えていると思います。<br>
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池上:私のところにも相談がかなり来ていて、親だけでなく子の側も「自分も親に殺されるかもしれない」と、怯えていますね。<br>
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春日:両事件で共通するのは、家族間でコミュニケーションが取れていないこと。交流があれば支援できたこともあるはずです。<br>
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池上:「元農水事務次官事件」にしても、会話ができていれば、「事件を起こすのでは」という強迫観念に囚われて、息子を刺すことにはならなかったんじゃないかと。<br>
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「川崎殺傷事件」では、行政の助言で叔父夫婦が、加害男性に手紙を送っています。<br>
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手紙の内容はわかりませんが、仮に「引きこもりをやめて」などと書いたなら、相手を追い詰めるトリガーになってしまった可能性があります。<br>
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春日:手紙という手段自体は悪くないですが、否定的なことを書くのは逆効果ですよね。<br>
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'''ゴールを設定せずに子供の話を聞いてあげてほしい'''<br>
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池上:まず子供の話をよく聞いてあげてほしいです。<br>
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親側はよく「ちゃんと聞いている」と言うんですが、「外に出て働くこと」をゴールに設定して話してしまっていたら、子供は「何を言っても無駄だ」と諦めます。<br>
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結果、家は安住の場ではないと思い、コミュニケーションの断絶や家庭内暴力につながりかねません。<br>
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あとは否定せず、褒めることも大事です。「元事務次官事件」の息子のネットゲームにしても評価するべきでした。<br>
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強みになる可能性があって、実際、開発中のゲームのデバッグ(実際にプレイしてバグを探すこと)の人材を求めている大手企業もありますからね。<br>
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'''病院に行くことで手当を受け取れるようになることも'''<br>
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春日:働いて自立してくれるのがベストでも、長期間の引きこもりから一気にそこまでいくのは困難ですからね。<br>
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生活費などの経済的な問題については、セーフティネットとして障害者年金や生活保護など公的機関に頼りながら、段階的に就労する手段もあります。<br>
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その受給資格を得るためにも、本人抜きの家族だけでもいいから早めに病院に行き、医師に相談してほしいです。<br>
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池上:あとは、公的機関の相談窓口や、家族会に行くのも手です。<br>
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実例でも「名士の親が、子どもの引きこもりを隠して孤立し、悪化する」というケースが多いですが、場に行けば、いろんな当事者家族に出会えます。<br>
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意外と地元の名士のご家族も多いので安心できるはず。<br>
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「うちだけが変なのではないか」と思い詰めず、ぜひ積極的に外部に相談してほしいですね。<br>
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【春日武彦氏】精神科医、作家。都立中部総合精神保健福祉センター、都立松沢病院部長、墨東病院精神科部長などを経て、成仁病院院長を務める。<br>
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近著に『猫と偶然』(作品社)<br>
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【池上正樹氏】ジャーナリスト、日本文藝家協会会員。<br>
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KHJ全国ひきこもり家族会連合会事業委員としても活動する。近著に『ルポ ひきこもり未満』(集英社新書)などがある<br>
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― 引きこもり中年の衝撃 ―ハーバービジネスオンライン<br>
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〔2019年8/27(火)HARBOR BUSINESS Online〕 <br>
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[[Category:ひきこもり周辺ニュース|8050もんだい]]  
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'''感性豊かな人・まちづくりをめざして'''<br>
[[Category:|8050もんだい]]
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■様々なネーミングの中で<br>
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「8050」(ハチマルゴーマル)問題という言葉をご存じでしょうか。<br>
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8050…?「8020」(歯の健康目標のこと)なら聞いたことがあるけどなあ。8050なあ…?<br>
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これは、超高齢社会の中で、高齢の親(80代)がひきこもりの長期化した我が子(50代)の生活を支えるという現実をとらえた言葉です。いわゆる造語です。<br>
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今年度の住民研修用DVD「カンパニュラの夢」もこの8050問題がテーマです。<br>
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ふりかえってみると、高齢化が進む社会はこれまで様々な造語を生んできました。<br>
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「独居(ドッキョ)老人」「呼び寄せ(ヨビヨセ)老人」をはじめ、最近では「老老(ローロー)介護」に「認認(ニンニン)介護」、そしてこの「8050」です。<br>
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初めて聞く者にとっては、いったい何のことか…となります。<br>
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まず、独居老人という言葉は、ご存じのように高度経済成長期によく使われました。<br>
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若者の都市部への流出に伴い、地方に残る一人暮らしのお年寄りが増えたからです。<br>
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次に、呼び寄せ老人は、都市部へ出て働く息子・娘夫婦のもとに地方から呼び寄せられていっしょに暮らす老人に名づけられました。<br>
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また、老老介護は年老いた妻が夫の(夫が妻の)介護を、あるいは高齢の子が年老いた親を介護する現実をとらえた言葉です。<br>
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認認介護は認知症を患った高齢者が同じく認知症を患っている高齢の家族を世話する様子をとらえた言葉です。<br>
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そして、8050は先に述べたとおりです。<br>
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これらの言葉は、主にテレビのドキュメンタリー番組等で使われました。<br>
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それぞれ、その時々の世相や高齢者問題を端的に言い表した言葉といえるでしょう。<br>
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しかし、これらの言葉は造語のための造語という感がぬぐえません。<br>
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私たちはこれらの言葉を安易に使う前に、少し考えてみる必要があります。<br>
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というのも、これらの言葉はどこか悲哀を帯びています。<br>
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当の高齢者やその家族にとっては、あまりありがたくない響きの言葉となっています。<br>
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問題が共有されないままこれらの言葉だけが先行してしまうと、高齢者理解を促すどころか逆に偏見を生み、高齢者やその家族がさらに孤立してしまうことにつながりかねません。<br>
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地方に行くと深い山の中に一軒家があります。<br>
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衛星写真でとらえたその一軒家をズームアップする。<br>
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そして、その一軒家めざしてスタッフが山深い細い道を車で訪ねていくテレビ番組があります。<br>
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山奥の一軒家にはどんな人が住んでいるのだろうとついつい引き込まれて、最後まで見てしまいます。<br>
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多くの場合、一軒家の住人はいわゆる一人暮らしの高齢者であることが多いです。<br>
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しかし、その暮らしぶりはむしろ自然体で、何の気負いもなく、淡々と毎日を送るお年寄りがそこに登場します。<br>
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一人暮らしでも寂しさは感じさせません。<br>
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逆に、豊かに暮らすとはこういうことかと感じさせてくれます。<br>
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独居老人、呼び寄せ老人、老老介護、認認介護、8050。いずれも多くの人が通る道です。<br>
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ありがたくないネーミングが増える中でも、私たちは心惑わすことなく現実の生活をしっかり受けとめるとともに、自助、公助、そしてその間を埋める地域の力や隣近所の力、共助を大切にしていかなければなりません。<br>
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問合せ:生涯学習課 人権教育啓発係<br>
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【電話】26-0001<br>
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〔広報いちかわ 2022年2月号〕<br>
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[[Category:ひきこもりの動き|8050もんだい]]  
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[[Category:広報いちかわ|8050もんだい]]

2023年4月7日 (金) 00:10時点における最新版

8050問題

感性豊かな人・まちづくりをめざして
■様々なネーミングの中で
「8050」(ハチマルゴーマル)問題という言葉をご存じでしょうか。
8050…?「8020」(歯の健康目標のこと)なら聞いたことがあるけどなあ。8050なあ…?
これは、超高齢社会の中で、高齢の親(80代)がひきこもりの長期化した我が子(50代)の生活を支えるという現実をとらえた言葉です。いわゆる造語です。
今年度の住民研修用DVD「カンパニュラの夢」もこの8050問題がテーマです。
ふりかえってみると、高齢化が進む社会はこれまで様々な造語を生んできました。
「独居(ドッキョ)老人」「呼び寄せ(ヨビヨセ)老人」をはじめ、最近では「老老(ローロー)介護」に「認認(ニンニン)介護」、そしてこの「8050」です。
初めて聞く者にとっては、いったい何のことか…となります。
まず、独居老人という言葉は、ご存じのように高度経済成長期によく使われました。
若者の都市部への流出に伴い、地方に残る一人暮らしのお年寄りが増えたからです。
次に、呼び寄せ老人は、都市部へ出て働く息子・娘夫婦のもとに地方から呼び寄せられていっしょに暮らす老人に名づけられました。
また、老老介護は年老いた妻が夫の(夫が妻の)介護を、あるいは高齢の子が年老いた親を介護する現実をとらえた言葉です。
認認介護は認知症を患った高齢者が同じく認知症を患っている高齢の家族を世話する様子をとらえた言葉です。
そして、8050は先に述べたとおりです。
これらの言葉は、主にテレビのドキュメンタリー番組等で使われました。
それぞれ、その時々の世相や高齢者問題を端的に言い表した言葉といえるでしょう。
しかし、これらの言葉は造語のための造語という感がぬぐえません。
私たちはこれらの言葉を安易に使う前に、少し考えてみる必要があります。
というのも、これらの言葉はどこか悲哀を帯びています。
当の高齢者やその家族にとっては、あまりありがたくない響きの言葉となっています。
問題が共有されないままこれらの言葉だけが先行してしまうと、高齢者理解を促すどころか逆に偏見を生み、高齢者やその家族がさらに孤立してしまうことにつながりかねません。
地方に行くと深い山の中に一軒家があります。
衛星写真でとらえたその一軒家をズームアップする。
そして、その一軒家めざしてスタッフが山深い細い道を車で訪ねていくテレビ番組があります。
山奥の一軒家にはどんな人が住んでいるのだろうとついつい引き込まれて、最後まで見てしまいます。
多くの場合、一軒家の住人はいわゆる一人暮らしの高齢者であることが多いです。
しかし、その暮らしぶりはむしろ自然体で、何の気負いもなく、淡々と毎日を送るお年寄りがそこに登場します。
一人暮らしでも寂しさは感じさせません。
逆に、豊かに暮らすとはこういうことかと感じさせてくれます。
独居老人、呼び寄せ老人、老老介護、認認介護、8050。いずれも多くの人が通る道です。
ありがたくないネーミングが増える中でも、私たちは心惑わすことなく現実の生活をしっかり受けとめるとともに、自助、公助、そしてその間を埋める地域の力や隣近所の力、共助を大切にしていかなければなりません。
問合せ:生涯学習課 人権教育啓発係
【電話】26-0001
〔広報いちかわ 2022年2月号〕

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