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ひきこもり主婦

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==ひきこもり主婦==
 
==ひきこもり主婦==
 
===[[:Category:周辺ニュース|周辺ニュース]]===
 
ページ名[[ひきこもり主婦]]、、() <br>
 
'''32歳ひきこもり主婦が明かす 婚活で脱出を図った母優先の日々'''〈dot.〉<br>
 
「自分の苦しさよりも母の顔色を気にしていた」と女性は明かした <br>
 
「家事手伝い」「主婦」という肩書きがあるがゆえ、内閣府の統計から漏れていた既婚女性のひきこもり。<br>
 
その実態が、当事者団体である「ひきこもりUX会議」の調査で明らかになった。<br>
 
回答した143人の女性うち、既婚者は4人に1人。<br>
 
中でも、専業主婦(配偶者と同居し、収入がない人)がひきこもるようになった原因は、コミュニケーション不安(81%)、精神的な不調や病気(75%)、家族以外の人間関係(66%)だった。<br>
 
【調査結果】夫以外の接し方がわからない…“既婚女性”のひきこもり実態<br>
 
サキさん(仮名、32歳)もひきこもり主婦の一人だ。<br>
 
高校1年生のゴールデンウイーク明けから不登校になり、定時制高校、通信制大学へと進学し、28歳で結婚。<br>
 
5年のひきこもりを経てアルバイトで働けるようになったいまも「ひきこもり主婦」と自認するのは、それができずに苦しんだ過去があったからだ。<br>
 
不登校新聞の編集長、石井志昂さんが思いを聞いた。<br>
 
*  *  *<br>
 
――ひきこもり始めたのはいつからでしょうか?<br>
 
高校1年生で不登校になったのを機にひきこもり当事者になりました。<br>
 
その後、定時制高校や通信制大学などに通い、28歳のときに夫と出会い結婚しています。<br>
 
――ふだんはどんな生活を送っているのでしょうか?<br>
 
朝、起きたら家事をして、アルバイトがある日は働きに出ています。子どもはいないので育児はしていません。<br>
 
――えっと……、ひきこもりでもなく、ふつうの主婦とも変わらない生活だと思うのですが?<br>
 
私もそう思っていました。<br>
 
でも、第三者から見れば、17年前の不登校から今に至るまで「ひきこもり」と「ふつうの人」を行ったり来たりしていました。<br>
 
「家からほとんど出ない」という定義がひきこもりならば、その期間は5年ほどあります。<br>
 
どんな状態であれ、生きづらさから解放されたことはありません。<br>
 
むしろ「自分はひきこもりだ」という事実から遠ざかろうとしていたことが、私の苦しんだ要因でした。<br>
 
もちろん、その背景には「母との関係」も大きなポイントでした。<br>
 
――なるほど。それではまずひきこもりのきっかけとなった不登校の経緯を教えてください。<br>
 
HSC(ひといちばい敏感な気質の子ども)だったのは理由のひとつです。<br>
 
多くのHSCと同様に、私も大声や物音からダメージを受けます。<br>
 
とくに先生の怒鳴り声や生徒の騒ぐ声は本当に苦手です。<br>
 
なので小学校に入ったころから「キツイ」とは感じていました。<br>
 
一方、小学3年生のころから両親の意向で中高一貫校の受験勉強を始めました。<br>
 
塾にも通いましたが成績は乏しくなく、見かねた母に付きっきりで教えられました。<br>
 
そのかいあってか第一志望に合格しています。<br>
 
でも、いざ入学してみると進学校の授業スピードは早く、瞬く間に私は落ちこぼれました。<br>
 
それからは先生に嫌味を言われ、同級生にバカにされる日々でした。<br>
 
学校に居場所がなく、つらく感じることも多かったのですが、母を「悲しませたくない」と思い相談はできませんでした。<br>
 
母を悲しませることが何よりも怖かったんです。<br>
 
それでも限界が来たのが高校2年になるころ、疲れはてて不登校になりました。<br>
 
――さきほど「苦しかった理由の背景」として母との関係をあげていましたが、親子関係が悪かったわけではないんですね。<br>
 
表面的な「関係の悪さ」ではなく、関係が近すぎて息苦しかったんです。<br>
 
私は、両親の結婚13年目に生まれた一人娘です。<br>
 
物心がついたとき、母はすでに私の「体の一部」みたいな存在でした。<br>
 
母は常に隣にいて、私が困ったときには「こうすればいいのよ」とすぐにアドバイスをくれました。<br>
 
ずっと母を「完璧な人間」だと思っていました。<br>
 
母に言われたことを信じ、そのとおりに行動してきました。<br>
 
そこに安心感を得る一方で息苦しさを感じ、さらには自分勝手なことをして失敗したら、母に「見捨てられる」という恐怖感も感じていました。<br>
 
おかしな関係性が顕著になったのは不登校になってからです。<br>
 
不登校になってからの母の狼狽ぶりはすさまじいものがありました。<br>
 
母は何冊もの不登校の本を読み、病院やカウンセリング、気分転換の旅行など、あちこちに私を連れて行きました。<br>
 
しかし私のことで悩むあまりに食事も喉を通らなくなり、ガリガリに痩せ、笑顔が消え、衰弱していきました。<br>
 
そんな母のようすをみて「とんでもないことをしてしまった」と私は後悔しました。<br>
 
そこからが不登校やひきこもりである自分を偽って、生きづらさをエスカレートさせていく時期が始まります。<br>
 
必要以上に外出をくり返し、「早く社会復帰したい」と言い続け、アルバイトに何度も挑戦しては挫折しています。<br>
 
挫折して動けなくなると、はいずり回るようにして生活する日もありました。<br>
 
ストレスによるポリープが体にいくつも見つかったこともあります。<br>
 
毎日、どうしようもないくらい不安で、自殺したい気持ちが日に日に大きくなって「死」がとても近くに来ているのも感じました。<br>
 
――かなり苦しい時期ですね。<br>
 
いまふり返れば苦しい時期だったと思いますが、自分の苦しさよりも私が気にしていたのは母の顔色です。<br>
 
挫折するたびに「こんなにがんばったんだから」と思いながらも「また悲しませてしまうだろうか」と母の反応を見ていました。<br>
 
そういうことを10年ほどくり返し、疑問に思ったことがあります。<br>
 
「私は誰のために生きているのだろう」と。私が私自身に抱いた、初めての疑問でした。<br>
 
その後、母に対する憎しみが生まれ、衝突が始まります。<br>
 
感情的に「私はお母さんのせいで苦しかった」と母を責め、責めたことによる自己嫌悪に苦しむ。<br>
 
その苦痛を紛らわすため、また母を責める。そんな悪循環で母娘ともどもボロボロになりました。<br>
 
ある日、「疲れたから休みたい」と母に言ったことがあります。<br>
 
初めての本音でした。それを言えた瞬間、ようやく肩の荷が降りたような不思議な感覚を持ったのを覚えています。<br>
 
その一言ですべてが変わったわけではありませんが、その日からベクトルが変わっていったのはたしかだと思います。<br>
 
――ご結婚されたのは、そのあとのことですよね?<br>
 
そうです。気持ちの整理が少しできたとはいえ、物理的に母とは離れようと思っていたところ相手が見つかり結婚しました。<br>
 
私はたまたま運がよかったのですが、ひきこもり当事者で婚活した人からは、たいへんだったという話を聞いています。<br>
 
そもそも自己肯定感が低いのに、働けないという自分をさらして男性から「査定」されるわけですからね。<br>
 
みんな「結婚しなければこの先の人生は」と生存を賭けて、婚活をしていました。<br>
 
――サキさんが、いまでも自分を「ひきこもり主婦」だと思うのは、なぜでしょうか?<br>
 
よく誤解されていますが、ひきこもりは経済的な問題ではないんです。<br>
 
「働けた」とか「結婚できた」とか、そんなことで本物の生きづらさはなくなりません。<br>
 
私が生きづらかったのは、母が私の幸せのために生きていたからです。<br>
 
母は、ようやく生まれた娘を、めいっぱいの愛情で守ろうとしました。<br>
 
私も母の幸せのために生きてしまっていました。<br>
 
でも、それが結果として母も気がつかないうちに、私から生きる楽しさを奪っていました。<br>
 
苦しんだなかでやっと見つけたのは「誰のために生きているのだろう」という疑問です。<br>
 
母も私も他人のために生きていたから苦しかったんです。<br>
 
私は私のために生きなければ、生きづらさからは抜け出せません。<br>
 
いまは自分のために生きていくための「リハビリ中」です。<br>
 
リハビリと言っても大げさなことはしていません。<br>
 
体調がいい日は、数少ない気が許せる友人と出会うとか、母が嫌っていたけど本当は好きだったジャニーズの番組を観るとか、そんなことです。<br>
 
いま、そういうことがようやく楽しめるようになってきました。<br>
 
――ありがとうございました。<br>
 
(聞き手・石井志昂)<br>
 
■サキさん<br>
 
32歳。ひきこもり歴は5年。高校1年生の5月連休明けに不登校。<br>
 
定時制高校、通信制大学へと進学し28歳で結婚。現在は主婦をするかたわらアルバイトもしている<br>
 
〔2018年8/17(金)AERA dot.〕 <br>
 
 
===[[:Category:周辺ニュース|周辺ニュース]]===
 
ページ名[[ひきこもり主婦]]、、(ひきこもりの動き) <br>
 
'''初調査でようやくわかった「ひきこもり主婦」の実態 背景には学歴も職歴も求められる女性像'''<br>
 
「対人恐怖を感じる」と答えたひきこもり女性の割合(実態調査より筆者作図)<br>
 
本日、初めて「現役のひきこもり女性」を対象にした実態調査の結果が取りまとめられました(分析・一般社団法人ひきこもりUX会議/監修・新雅史助教)。<br>
 
調査結果からは、これまで可視化されてこなかった「ひきこもり主婦」の存在が浮かび上がってきました。<br>
 
ひきこもり女性における主婦の割合は4人に1人。<br>
 
背景には、ひきこもりにかぎらず女性全体が背負わされている問題点が見えてきました。 <br>
 
■ひきこもり=外出不可は誤解<br>
 
ひきこもりと言えば「自宅や部屋から一歩も外へ出られない」というイメージが根強くあります。<br>
 
ひきこもりの人が玄関を開けるシーンでエンディングを迎える、というドラマもあるぐらいです。 <br>
 
もちろん、ひきこもりの人が外へ一歩も出られない状態もあります。<br>
 
上記のカットは、ある男性のひきこもっていた当時を描いてもらったイメージイラストです。<br>
 
しかし、国の調査でも、ひきこもりの定義はそこまで狭く考えられてはいません。 <br>
 
コンビニや病院への外出など「用事があれば出掛けられる人」もひきこもりの定義に入っています。 <br>
 
では国は何に主眼を置いて「ひきこもり」だと定義しているのか。<br>
 
ひらたく言えば「働けるはずなのに働けない人」を問題視しているのです。<br>
 
コンビニや病院へ行けても、それだけでは自活できません。 <br>
 
■4人に1人が「ひきこもり主婦」<br>
 
ひきこもりは54万人いると国は推計しています。<br>
 
この推計は15~39歳に区切ったものです。40歳以上の人や家事を切り盛りする「主婦」は対象外です。<br>
 
しかし、実際には主婦であっても、ひきこもり状態の人と同様に苦しんでいる人がいます。<br>
 
「ひきこもり主婦」という存在や問題が知られていないため、本人もSOSを出せずに苦しんでいる場合があります。 <br>
 
こうした状況をよく知る「ひきこもりUX会議」は、女性(性自認含む)にかぎった調査を2017年に行ないました。<br>
 
そして今回、分析を進めて「ひきこもり主婦」についての結果も取りまとめています。<br>
 
1回の調査だけでは結果を断定することができませんが、ひきこもり主婦などの大まかな傾向が初めてわかったと言えます。 <br>
 
分析対象となったのは「現在ひきこもっている女性」143人。このうち既婚者の女性は38人。<br>
 
ひきこもり女性のうち、4人に1人が主婦でした。<br>
 
ひきこもり主婦からは「そんなに多いんですか」という声を複数、聞きました。 <br>
 
というのも当事者どうしも結婚していることを隠す傾向があるからです。<br>
 
「結婚すれば脱ひきこもり」だと考えるひきこもり当事者も多く、既婚者は当事者から疎まれてしまうからです。<br>
 
ひきこもり主婦自身も「主婦の割合」は知らなかったのです。 <br>
 
■ひきこもり主婦の平均年齢は45歳<br>
 
分析によってわかった平均年齢やひきこもり期間は下記のとおりです。 <br>
 
◎平均年齢 45.2歳<br>
 
◎ひきこもり期間 1カ月~20年<br>
 
◎ひきこもり期間の平均 7.6年<br>
 
ひきこもり期間の平均は「7年」と長期にわたります。<br>
 
しかし、ひきこもりの平均期間としては、けっして特色のあるデータではありません。<br>
 
他の民間団体の調査では、ひきこもりの平均期間は10年。<br>
 
39歳を上限とした国の調査でも「7年以上」が3割ともっと多かったからです。 <br>
 
■ひきこもり主婦の学歴と職歴<br>
 
国の調査でも判明していなかった学歴や職歴もあきらかになりました。 <br>
 
◎大学進学率  47.7%<br>
 
◎正社員経験率 76.3%<br>
 
◎アルバイト等を含む就労経験者率  94.6%<br>
 
◎アルバイト等を含む就労の平均期間 10.1年<br>
 
私が取材したところ、働き方はさまざまでした。<br>
 
40代のひきこもり主婦は、8年間、正社員として勤め、そのあいだに受けたパワハラにより、20年間ひきこもっています。<br>
 
30代のひきこもり主婦は、アルバイトなどをして「働ける時期」と「ひきこもりの時期」を交互にくり返していました。 <br>
 
10年間、継続して働いていた人ばかりではありませんが、「働けない」「学校にも行けない」というひきこもりのイメージとは異なります。 <br>
 
主婦以外のひきこもり女性の大学進学率は39.1%。<br>
 
正社員経験率は26.7%。単純比較はできませんが、ひきこもり主婦のほうが割合は高くなっています。<br>
 
また、他の調査結果を参照してもひきこもり主婦の大学進学率や正社員経験率は高いと言えます。<br>
 
■ひきこもった「理由」トップ3<br>
 
このほか判明したこととしては、ひきこもりの理由などで「既婚」「未婚」の差がない傾向も見てとれました。<br>
 
◎コミュニケーション不安 84.2%<br>
 
◎精神的な不調や病気   81.6%<br>
 
◎人間関係(家族以外)  63.2%<br>
 
※全16項目/複数回答可 <br>
 
ひきこもり主婦に聞いた「ひきこもった理由」のうち、トップ3の回答結果は上記のとおりです。<br>
 
主婦以外のひきこもり女性もトップ3は同一項目が選ばれました。<br>
 
■ひきこもり主婦の自己認識をめぐる回答<br>
 
( )内が「主婦以外のひきこもり女性」の回答結果<br>
 
◎自分が嫌い      92.1%(93.3%)<br>
 
◎対人恐怖がある    79.0%(74.3%)<br>
 
◎相談できる人がいない 42.8% (39.4%)※ <br>
 
既婚、未婚にかぎらず「大半のひきこもり女性は自己否定感が高く、対人恐怖を持っている」こと、そして4割の人が「相談できない」という傾向が見てとれました。<br>
 
とくに結婚していても「相談できない人」の割合は変わらないという結果は注目に値します。 <br>
 
なお、私が取材したひきこもり主婦の方は「ひきこもり後に結婚した人」も「結婚後にひきこもった人」も両方います。<br>
 
しかし、ひきこもった理由や自己否定感などは、双方、変わらないという印象を受けています。
 
こうした取材や分析結果は「結婚しても問題は変わらない」ことを反証しているとも言えるでしょう。 <br>
 
■結婚では解決しない4つの重荷<br>
 
しかし、なぜひきこもり主婦は学歴や正社員率が高いのか。<br>
 
そして結婚をしても「ひきこもりの苦しさ」はなくならないのか。<br>
 
分析したひきこもりUX会議代表・林恭子さんは「ひきこもりや主婦にかぎらず、現在の女性は、求められてきた『4つの女性像』があるからだ」と指摘しています。<br>
 
4つの女性像とは「よき妻」「よき母」「よき社会人」「よき娘」です。 <br>
 
良妻賢母でありながらも、社会人としても働けるキャリアウーマンであり、両親からの期待に応えられる「いい子」であること。 <br>
 
ひきこもり主婦も主婦以外のひきこもり女性も学歴も職歴も求められ、がんばってきた。<br>
 
しかし、それゆえに自分の許容量を超えてしまい、立ち止まらざるをえなかった。<br>
 
女性に求められた女性像は「生きる希望」につながらず、むしろ「心のなかの重荷なり苦しまされている」と林さんは指摘します。 <br>
 
心の重荷は結婚や就労では解決されません。<br>
 
林さんらが指摘している課題解決の方法は「いまの自分が否定されずに開示できる場」が確保されることです。 <br>
 
ありのままの自分を語ることができ、それが受けとめられる。<br>
 
その過程のなかではじめて「求められた姿」と「自分の姿」の乖離に気が付き、その溝が埋まっていく。<br>
 
林さんたちは「世の中から求められた姿ではなく、いまの自分を生きていいんだということを知ってほしい。<br>
 
そのためにまずは安心して集まれる場が必要だ強く感じた」ことからひきこもり女性だけの場や調査を始めたそうです。 <br>
 
'''■当事者に即した実態把握を'''<br>
 
ひきこもり女性への調査分析と取材によって上述のような結果が出ました。<br>
 
くり返しになりますが、ひきこもり女性の4人に1人が主婦だったことなどは、国の調査では見えてこなかった実態であり、意義のある結果でした。<br>
 
ひきこもりの打開策としてなにが有効なのかは公民ともに手探りの状態です。<br>
 
しかし、ひきこもり当事者の実態が可視化されれば、打開策の方向性は見えてくるでしょう。<br>
 
願わくば、今回の分析結果が国でも共有され、年齢や職種で区切るような「うわべの実態調査」はやめて、当事者の実態に即した調査が始まることが期待されます。 <br>
 
現実を把握してから、なにが必要かを考える。<br>
 
やはり、それが遠いようで一番の近道だと思えてなりません。 <br>
 
※「相談できる人がいない」の割合……質問事項で、相談できる人が「いない場合は問10へ進んでください」と示しているため、相談できる人が「0人」と回答、もしくは「無回答」の者の合算値を表示。<br>
 
〔2018年8/7(火)石井志昂『不登校新聞』編集長、不登校経験者〕 <br>
 
 
'''「ひきこもり主婦」 になるかも!? よくある原因と抜け出し方''' <br>
 
ひきこもり主婦って一体なに? 近年では、この「ひきこもり状態になる主婦」が一種の社会問題化しているのです。<br>
 
主婦の無気力について、解説していきます。<br>
 
ひきこもり主婦の可能性? <br>
 
ひきこもり主婦という言葉を知っていますか? 文字通り「ひきこもり状態」に陥っている主婦のことです。<br>
 
実は主婦の無気力が30代~50代にかけて深刻化していると言われているのです。<br>
 
一体どういうことなのでしょうか? 今回はこの社会現象でもある「ひきこもり主婦」について解説していきます。<br>
 
'''■ひきこもり主婦とは''' <br>
 
現在では、30代~50代と、高齢層のひきこもりも増えており、家庭の主婦がひきこもりになるケースも問題化しています。<br>
 
'''■ひきこもり主婦になる原因''' <br>
 
主婦がひきこもりになるケースは、スタートは経済的な問題であることが少なくありません。<br>
 
専業主婦は、自分が働いていないという意識が強い分、節約に励もうという傾向があります。<br>
 
そして、夫や子どものこと以上に、自身のことを節約する傾向があります。<br>
 
メイクやファッションにも無気力になり、引きこもりがちになってしまうことも。<br>
 
また、中年期にひきこもりになる方に多く見られるのが、思春期の自分の親子関係を引きずっているパターンです。<br>
 
親からの精神的な自立ができておらず、その親子関係を、現在の自分の家庭に投影してしまい、うまく向きあうことができなくなってしまっているということもあります。<br>
 
ひきこもり主婦のケース<br>
 
ひきこもりになる主婦にはいくつかのケースがあります。<br>
 
子どもの有無だけでなく、子どもがいる場合、年齢によっても状態が異なってきます。<br>
 
'''■子どもアリのひきこもり主婦''' <br>
 
ひきこもり主婦のパターンを分けると、子どもがいる場合といない場合では、原因をはじめ、さまざまな違いがあります。<br>
 
子どもありの主婦がひきこもりになる原因には、出産がかかわる場合も多くあります。<br>
 
出産後に体調不良になったり、いわゆる産後うつになったりと心身が不調になり、外に出る気力が失われてというパターンです。<br>
 
出産で体型が変わってしまい自信がなくなり、といったことも関係します。<br>
 
子育て中の人間関係、とくにママ友とのトラブルが原因でひきこもりになってしまうケースもあります。<br>
 
子育てが終わり、ほっと一息つきつき安心した反面、気が抜けて無気力になり、ひきこもりになってしまう場合もあります。<br>
 
'''■子どもナシのひきこもり主婦 '''<br>
 
子どもがいない主婦の場合、孤独感を原因として、ひきこもりになるケースが多くあります。<br>
 
結婚して変わった新しい生活環境に馴染めなかったり、結婚を契機に仕事を辞めたことが自信喪失や、社会に対する苦手意識に繋がってしまったり。<br>
 
そういった精神の不安定さを旦那さんに理解してもらえなかった場合、一気に状況が悪化するケースが少なくありません。<br>
 
'''■30~50代のひきこもり主婦''' <br>
 
年代別にひきこもり主婦の主な特徴を見てみましょう。<br>
 
・30代…新たな地域のコミュニティーに馴染めずにひきこもりになる主婦が多いようです。<br>
 
・40代…子どもの進学の悩み、親の介護の問題など、家庭の問題が多くなり、そこに更年期障害の症状がくわわり、精神的なバランスを崩して、ひきこもりになるケースが多いようです。<br>
 
・50代…子どもの手が離れ、夫の退職が近づき……といった、ぼんやりとした人生の不安が原因となり、ひきこもりになっていく方が多い傾向です。<br>
 
ひきこもり主婦を脱出するには?<br>
 
人と接することなく家に閉じこもっている、ひきこもり。つらく苦しいですが、家族のためにもいい状態ではありません。<br>
 
どのようにすればよいか、見ていきましょう。<br>
 
'''■身近な目標を考えてみよう''' <br>
 
自分の位置や人生の方向性を見失って、ひきこもりになってしまう方が多いです。<br>
 
まずは自分がいま何をしたいのかを、じっくりと考えてみましょう。そして生活の目標を見つけましょう。<br>
 
手の届かない難しい目標を立てると、そこからまた自信を失ってしまいがちです。<br><br>
 
目標は、なるべく小さなことから設定するのが望ましいです。<br>
 
最初は「毎日○時に起きる」などと、本当にささいなことでもかまいません。<br>
 
自分のペースで進めていきましょう。<br>
 
'''■話相手を見つけて会話を楽しもう''' <br>
 
長い間、会話をする相手が夫しかおらず、その夫とも心のすれ違いを感じる……。ひきこもり主婦に多いパターンです。<br>
 
家の中でしか会話がないという状態は、ひきこもりを固定化する原因となります。<br>
 
話し相手が見つからない場合は、ネット上での関係でも心の支えになり、外へ気持ちが向かう手助けになる場合があります。<br>
 
SNSなどを使って、話し相手を見つけるのもひきこもり主婦を脱出するひとつの手です。<br>
 
'''■体を動かしてスッキリしよう''' <br>
 
運動不足は、どんどんと出不精になる原因。<br>
 
まずは、家の中でいいので、身体を動かすように心がけましょう。<br>
 
テレビを観ながら体操したり、音楽をかけながらヨガをしたり。<br>
 
そして少し身体が慣れたら、大きめの公園を目指してウォーキングの習慣をつけるのもいいかもしれません。<br>
 
運動は、生活リズムを自然に作る糸口となります。<br>
 
まとめ<br>
 
ひきこもりを脱出する出口は、意外と身の回りにあるものです。<br>
 
あくまでも、焦ったりするのはNG。無理をせずゆっくりと一歩一歩、できることから初めていきましょう。<br>
 
〔マイナビウーマン 2017年08月12日 〕 <br>
 
 
[[Category:ひきこもりの動き|ひきこもりしゅふ]]
 
[[Category:健康のニュース|ひきこもりしゅふ]]
 
[[Category:マイナビウーマン|ひきこもりしゅふ]]
 

2021年11月15日 (月) 18:19時点における最新版

ひきこもり主婦

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