かごしま森の子ども食堂
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2016年8月26日 (金) 17:46時点における版
周辺ニュース
貧困の子に温かい食事を 「子ども食堂」24日開催 =鹿児島
◇食材提供など協力者募集 鹿児島
貧困家庭の子どもたちに温かい食事を提供しようと、教育関係者ら有志が24日、県内で初めての「子ども食堂」を鹿児島市玉里団地で開く。
子どもの貧困は深刻な社会問題となっており、食材の提供やボランティアで協力する人を募っている。
きっかけは、ある小学校の女性教諭の呼びかけだった。
県内各地で勤務してきたこの教諭は、朝食を食べずに登校し空腹で落ち着かない様子の子や、夏でも風呂に入れず周囲から孤立している子らを見てきた。
ある時、毎晩外でたむろしている児童がおり、事情を聞くと家に電気やガスが通らなくなり、車中泊していることがわかった。
「何とかしたい」との思いはあったが、公務員という立場上、特定の児童の家庭に深く入り込む難しさも感じていた。
貧困家庭の子どもにこっそりおにぎりを渡そうとして、管理職に注意されたこともある。
こうした子どもたちのほか、両親が共働きで1人で食事している児童らと、家庭的な雰囲気の食卓を囲みたいと考え、思いに賛同した飲食店経営者、学校教員、調理師らが応じた。
玉里団地福祉館で「かごしま森の子ども食堂」として月2回程度の開催を目指す。
食材は、無料や低額で提供してくれる生産者らを探しているほか、メンバーからの会費で賄う予定。
初回の24日は午後6時から開催する。
高校生までの子どもは無料で、大人は300円。メニューはご飯に汁物、野菜や肉、魚など栄養バランスのとれた献立を考えており、30食程度を準備する。
代表を務める鹿児島大教育学部の斎藤美保子准教授(家庭科)は「ぜひ食べに来てほしい。
さまざまな分野で活動する人の力を結集し、将来的には県内の各地域に取り組みが広がり、それぞれの地域で子どもが通えるようになれば」としている。
運営する有志らは、食材を提供してくれる人や運営のボランティアらも募っている。
問い合わせは斎藤准教授(099・285・7911)へ。
〔2016年7月2日・貧困ネット、◆平成28(2016)年6月22日 読売新聞 西部朝刊〕