134 動感
金曜日, 1月 3rd, 2020
川は下って
海ひろく
道を登って
山たかく
北上するのは
雲のおび
南下してゆく
風のまま
力動の間に
生きてる
実感
不動の時を
畏怖する
直観
Archive for the ‘詩’ Category134 動感金曜日, 1月 3rd, 2020
川は下って 海ひろく 道を登って 山たかく
北上するのは 雲のおび 南下してゆく 風のまま
力動の間に 生きてる 実感
不動の時を 畏怖する 直観
133 甘苦月曜日, 12月 2nd, 2019
苦にあって 自らむく歯が 立たなければ 甘んじることも 手のひとつ
そしてその 甘さを突きつめ ギリギリで 苦みにへでさえ 変換する
姿勢をかえて 態度をかえて
甘さは転じて 苦くもあること ふたつは 背反 するでもなし
甘い汁を 吸いつくすも
苦い粒を 噛みつぶすも
ある意 ある味 身体の 神経系の 電位の疾走
132 天まで届け土曜日, 11月 2nd, 2019
大跳躍! につまづいて 失う一歩 好機を逸して
記憶の使い回し デジャヴの頻発 閉じた世界を 生きるすべ
先遠く しゃっくりのような 一歩ずつ
道深く あとちょっとが 届かない
131 乾いた発語水曜日, 10月 2nd, 2019
抒情に濡れて 汚れた舌 にじむ眼から 出る排泄物
傷のなめ合い 陳腐な同情 湿った質感に 馴れ合うな
粘液質の血肉の詰る 皮一枚 ドライな体表 内なる流体
心を呼ぶもの 揺さぶるもの 乾いた発語を 徹底せよ
130 みおつくし月曜日, 9月 2nd, 2019
よる 世の中の つくりが つかめず
来る 狂おしさの ひかりと ひかげ
無言の 怒り 身を衝いて
無限の 祈り みおの果て
129 命ひとつ日曜日, 8月 4th, 2019
完全なる現存 混沌たる原点
いったいどこに 実体あるか
下から湧いて くるでもなし
上から降って くるでもなし
在る苦もすずなり 歩くも道なり
いのちののちの 落ちどころ 128 ついでの人生水曜日, 7月 3rd, 2019
生きてるついでに 祈ってみよう
生きてるついでに 愛してみよう
生きてるついでに 笑ってみよう
生きてるついでに 学んでみよう
生きてるついでに 悩んでみよう
ついでの人生 ついでに言うこと
詩を書くついでに 生きてみよう
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