145 間のまま

目醒めたとき

夢は夢になる

目醒めなければ

夢は夢でない


夢と目醒めの

あいだはなに


生きてるからこそ

死を憂える

死によってはじめて

生は完全になる


生と死との

あいだはなに


光は闇を貫いて

闇は光を覆いきる

光と闇は反転しつつ

混在している


光と闇の

あいだはなに

 

あらゆる個々のものら

ひとつひとつの

確からしさは

不確かで


ただそれらどうしの

差異があるのみ


あるままそのまま

あいだがあるのみ

Leave a Reply