眼は
閉じるためにある
闇と親しくなるように
暗黒に潜む
閃光
耳は
塞ぐためにある
沈黙に浸されるように
静寂に沈む
音声
腕は
抱えないためにある
空中を掻けるように
手放すべきもの
もとよりない
足は
立ち止まるためにある
地に根を張れるように
歩むべきこと
前後もない
身体中の
あらゆる不在こそが
あるいは
在ることそのもの
Posted by 中崎シホ on 3月 4th, 2019 and is filed under 詩.
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