62. 天を指差して

いつか天を
指差して
立ち上がれる日を
待っている

この世のうねりに
波乗り遊び
飲み込まれることの
ないように

持てるものは
何もないけど
この身ひとつで
体当たり

頭ぶつけて
火花が散って
その瞬時の光を
つかんで育てる

いつか天を
指差して
受けた生を
たかだかと

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