「旅人よ うしろには できたばかりの 道がある」
道はあるけれど 道は何も語らない 歩いてきた道を ふり返って見つめたりはしない つぎの一歩をふみだすたびに その前の一歩は 荒野のなかにうずもれていく
旅人よ うしろには なんの思想ももたない 地平線が一本
旅人には ちょっとした過去があり 困難をはらんだ未来があり そして そんな過去も未来も吹きとばす 強烈な 現在の一秒一秒が 重く落下し 軽やかに流れ 意味ありげにせん光を放つ
Posted by 中崎シホ on 7月 5th, 2013 and is filed under 詩.
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