191 夜の銃声

耳元で枕が

パン

と音をたてる

 

頭蓋をつらぬく

かわいた一撃

この夜最期に

落ちていく

 

すべてが止んで

すべては闇に

そうして時は

喪失するまま

 

ひと夜ひと夜

死に至る

無に帰す眠り

死生のあいだ

 

一発の銃声を

最期の覚悟で聞いている

際立つ極み

命の痛み

 

貫かれた頭は

二度ともち上がらない

身体はなれて

夢幻の世界

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