耳元で枕が
パン
と音をたてる
頭蓋をつらぬく
かわいた一撃
この夜最期に
落ちていく
すべてが止んで
すべては闇に
そうして時は
喪失するまま
ひと夜ひと夜
死に至る
無に帰す眠り
死生のあいだ
一発の銃声を
最期の覚悟で聞いている
際立つ極み
命の痛み
貫かれた頭は
二度ともち上がらない
身体はなれて
夢幻の世界
Posted by 中崎シホ on 1月 1st, 2025 and is filed under 詩.
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