158 無の教室

生きてる夢から

目覚めてみれば

そこには誰も

いないだろう


くたびれた教室のような

薄暗い空間


寄り合う面々

それぞれの夢

彼らは目覚めて

立ち去った


夢が死ぬとき

僕らは目覚める

目覚めた僕らは

夢を知る


眠りすぎて

生きすぎて

デジャヴだらけの

世界のほころび


夢からの

微妙な合図を

受けとって

読み取れないまま

現実という曖昧さ


そして

あの教室で

誰も僕を待っていない

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