133  甘苦

 

 

苦にあって

自らむく歯が

立たなければ

甘んじることも

手のひとつ

 

そしてその

甘さを突きつめ

ギリギリで

苦みにへでさえ

変換する

 

姿勢をかえて

態度をかえて

 

甘さは転じて

苦くもあること

ふたつは

背反

するでもなし

 

甘い汁を

吸いつくすも

 

苦い粒を

噛みつぶすも

 

ある意

ある味

身体の

神経系の

電位の疾走

 

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