114 ラジオと詩集と窓際と

 

 

良質の音楽の

流れるラジオ

ありがちな詩集片手に

窓際座る

 

シュンタロウ氏は

宇宙人のようだ

リュウイチ氏は

格好いい酒呑み

 

マーシー氏は

詩をよむに違いない

ヒロト氏は

実は繊細なパンクロッカー

 

窓の外は雨が降って

濡れる窓枠

夏を告げる雨が降って

ブルルと雫はじく

 

流れるように

とはいかなくて

つまづき停滞しつつ

渇望のままに勉める

 

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