137 この夜のことを

この

夜のことを

話そう


 相次ぐ偶然は

あるいは必然だった


 世界はエラーに

満ちていた


生死はつねに

曖昧だった


イメージの流れに

追いたてられる


末期的な夢幻の中に

まぎれこむ

 

生きてることの

根もとが揺らぐ

 

僕はこの夜

どこで

失敗したのだろう

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