北の国から

毎年、冬になると悩むのが喫茶店の屋根の雪下ろし作業です。
年令と共に、体力が低下してきて時間がかかるようになってきたのです。
そんな中で見つけたのが、「雪かきボランティア」の募集チラシでした。
参加する人がいるのだろうかとか、僕の店でも採用してみたいとも思ってみたりしたのです。

作業時間が2時間で、バス代と昼食と温泉入浴付きで参加費が千五百円なのです。
考えているばかりでは何も始まらないので、ついに参加してみる事にしたのです。

行先は豪雪地帯で有名な倶知安（くっちゃん）という街でした。
そして到着してみると、今年は雪が少ないと言うので作業はあっという間に終わってしまったのです。
その後は地区の会館に戻って、地元のおばさん達が作ってくれた昼食をいただきながら、参加者同志のおしゃべりの花が咲きました。
参加者はおじさんが多いのではと予想していたのですが、一度は体験してみたいという若い人や女性が多いのには驚きました。
毎年参加する人もいるようで、いつの日にか移住する人が現われるかもしれません。

僕の喫茶店には移住したいという人も来ますが、仕事の話になると説明するのにはとても苦労します。
大きな可能性があると言ってもなかなか理解してもらえないのです。
やはり一度体験してみるのが一番良いと思ったのです。
体験しながら他の人の話を聞いたりすれば、自分にできるかどうかが少しずつ気がついていくと思うのです。

そこで自然の良さも知ってもらおうと、無料体験プログラムを考えてみました。
きのことりの他に野菜づくりや自然素材を生かした雑貨づくり、森林浴や自然食の研究などです。
興味がありましたら、ご連絡下さい。