(77)『たとえ無理な望みであっても…』

9月 1st, 2009

  『君は夢を見ろよ、君の夢を見ろよ、人の夢は見るな、君の夢を見ろよ。君は夢を見ろよ、君の夢を見ろよ、夢の夢は見るな、君の夢を見ろよ。君は夢を見ろよ、君の夢を見ろよ、君が夢を見ろよ、君の夢を見ろよ。』
 いつの時しか、誰かに言い聞かされた文句を思い出す。
 どうしても、今の自分は過ぎた過去を振り返らざるを得ない。
 それは、おそらく現在におかれている現状のようなものが、今のままではいけないと言った気持ちが乱気のように揺れ動いているからに思えてくる。
 それゆえに、まだ自らの人生を諦めてはいない。諦めてはいけない。
 所詮、この世を虚仮にしている奴が、まともになって普通の社会と関わっていこうなどとは無理なことだと言われても、それは一概にそうだと言い切れる訳ではなくも思える。
 なぜならば、今自分と交わりがある最も間近な存在となる相手の中に、駄目な支援者であると自らがそう言い切っては正当化をする指導者のような人物との関わりがある。
 今の自分には、以前、何年か前までに関わりが長くあった兄貴分的存在であった指導者と、そして現在での駄目支援者的な指導者とが、主に比較の対照にあたる二方となる。
 今現在においては、疎遠と遠ざかってしまった兄貴分的であった人物を、やたらに愛しく思えてはならない。
 いつの日にか、この主題となる二人が互いに出会える時が来ることを、自分の中でひそかに期待をしている。

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