(立ち直るなら今だ!)
そろそろ自分の中で自らの精神にそう言い聞かせようとはしても、どこかにおいては今一歩との勇気がふみ出せない。
また、一体何を立ち直るというのだろうかと、どこかで不良心も働いてしまう。
20代での初版であった時期から、今現在での30代半ばに至るまでの、ずっと長期に渡っての間にして、自分はまだ一派な大人としてなど立ち直りたくはないと思ってきた。
複雑である人間社会は、実に面倒なものだらけである。
けれども人間である以上、人間社会の中で生きていくしかないであろう。
子どもであるときに、大人になったら何になりたいかと言う夢を抱くことは良くても、その夢だけのために子ども時代や未成年期、または青少年期であるときを過ごしてしまうことは、大人になったときでの結果だけのために生きるような気がしてしまう。
結果を出さなければ意味がないのだといった世界もあるかもしれない。
主に運動競技会では、まさに勝ちか負けかのはっきりとした結果が求められる世界である。
しかし、そのような競争でのスポーツ会などには全く無関心な人間にとっては、何にも面白さが湧かないものでもある。
この主題に戻り、子どものままではいられなくても、一派な大人に成長をする前に、もっと気づかなければいけないものが多くにあるはずなのではないかと思ってしまう。