子どもから大人になる事など、全くありのままでの変化であって特別な事ではない。
ただ大人になる事だけで、本当に良いのであるのかどうかと、30代を過ぎてからでも疑問を抱いている。
子どもの時からの様々な学習能力や知識等も不十分なままで、いい歳をした大人としての自信が持てない。
かなりもの苦労をした上でなんとか高校卒業をした後、それから現在に至るまでの長期の間、ずっと現実逃避をしてきている。
この随筆の文章を書く事におき、なにが目的で鉛筆を持っているのか、又、何かしらの失望感を覚えてくる。
一体、自分は何のために随筆集の本を書いたのだろうか。
まだ、30代を過ぎるまでの20代であった時に、大人としての社会へと目を向ける事を嫌がっては、まだまだ年若い子どものままでいられるだろうなどと、大人になる事を逃避してきた。
それでいて、今のような自分となって存在をしているのであろう。
これから先の人生を考えると、数えきれない程の不安はあっても、今現在におかれている境遇の時を、最も不自由がないように生きる事で精一杯に思える。