日が暮れ始める頃での、寒の入り時期である夕暮れ時。
いつも多摩川の川辺りに来ては、一人で夕陽を眺めながら思い出に浸る。
一週間、御苦労様だったねと、沈みゆく空の夕陽や川を見ながら心につぶやきかける。
そして、川に跨る東京と神奈川を境とする鉄橋を走って行く新幹線や貨物列車など。
自分が幼い子どもの頃から、全く変わっていないような川の風景。
これから二度と、若返る事のない自分。
それは、誰も同じであるかもしれない。
ただ漠然と過ごしている間に、気が付けば年老いてしまうもの。
何かに急ぎたくもなければ、何かに焦りたくもなる。
けど、何にもあがきようがない。
だからと言って、何にも割り切ってはしまえない。
もう過去の若い自分には返れなくても、未来の自分になどは期待せず、現在にいる 自分と付き合うしかない。
ごく当然なようで、あれこれと思い悩んでしまう考える人。
又、ふざけた人間でもある。
僕はずっと考える人である。