(109)『いったい何が言いたい』

10月 3rd, 2010

 華やかな世界の、その裏では見るにたえない程にも、どろどろとした血が流れている。
 麗やか世界での舞台裏。
 姿形に表向きを輝いているかのように装う世界には、その内側では様々な葛藤や、耐え難い程の試練の数々がある。
 もう二度と忘れてしまいたい、あのような苦しみや辛さなどは。
 笑ってばかりが人生ではなく、苦しさや切なさが主な題目であるとしたならば、一艘の事に真面目で全うな生涯などは歩みたくはないとも思えてくる。
 他の社会を馬鹿にしたりはせず、自らこそが馬鹿でろくでなし者である。
 人よりも自分は、最もふざけて生涯を送ってきたのだ。
 全く何にも自慢にはならない事かもしれないが、それで全て否定となる訳ではない。
 ある時期での、思春期における性癖なものへの悩みや、又は欲求不満など。
 どこかで話題の主旨から外れても、そこで顰蹙を浴びるも良しである。
 ずっと夢を抱いていてもいい。
 他に何もなくていい。
 欲望などは少しだけでいい。
 どこかは逸脱していてもいい。
 それが自分らしさである。

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