(108)『ほら、足元を見よ。前を見よ』

10月 2nd, 2010

 まだ、心は死んではいない。
 夏も終盤となり、秋の風が近づいてきている九月半ばな今日この頃。
 どれだけに切なくやるせない思いであっても、自分を全てに諦めたりはしない。
 やっと少しずつ見えかけてきたような自分らしさ、今までの生涯を色々と振り返っては、決して、ただ呆然と過ごしてきた訳ではない。
 それまでに至り、笑って過ごしてきた事などは数少ないものであった。
 本当の意味での笑った事などは。
 嬉しさや喜びなどといったものなどは。
 めでたい事など、ほんの少しだけで良い。
 何かに絶望を感じた時、また次のものへの光が見えてくる。
 その時は哀れ悲しくても。
 歩く道や線路が続く限り、ひたすらに歩いて行こう。
 終着駅へとたどり着いたら、そこはまた、始発駅でもある。
 線路は続くよ、どこまでも。
 線路は続くよ、どこまでも。
 続く限りに、歩いて行こう。

Leave a Reply