引きこもりの判定者は不在!?

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引きこもり支援に関して、引きこもりとは何か、誰がどういう基準により判断・判定するのかを考えることがあります。その参考に引きこもりの周辺・関連領域の状態がどのように診断・判断しているのかをまとめてみました。
引きこもりの周辺・関連領域としたのは、不登校、発達障害、ニート、精神障害、いじめ(いじめ被害)および虐待(子どもへの虐待)です。
それを一覧表にしようとすると、私はどれも確定的なことを知らないのに気づきます。それを承知でわかっているはずのものを並べます。より正確な表現のできる方からの教えを期待します。

不登校:文部科学省の不登校の定義に基づき各学校が判定し文部科学省がまとめ公表します。
発達障害:診断基準(複数の基準方法が知られる)に基づき、医師が診断します。
ニート:公式の判断基準および判断者ともに不明。
精神障害:診断基準(WHOのICD-10やアメリカ合衆国精神医学会のDSM-IVなど)に基づき、医師が診断します。
いじめ:基準は不明。いじめの件数は各学校の報告を文部科学省がまとめ、公表します。
乳幼児虐待:児童虐待防止法の基準に基づき、児童相談所長が判断し、全国児童相談所長会がまとめ、公表します。
引きこもり:一律の基準はわかりませんが、引きこもりと周辺領域の状態に対して医師が精神障害・発達障害を診断します。引きこもり自体は診断対象ではなく、精神障害・発達障害と診断された以外の人は引きこもりの可能性があります。

このなかで、基準・判断者が不明の「ニート」を除くと、引きこもりの統一的な基準はなく(例えば神奈川県立青少年センター青少年サポート課の発行した冊子の基準などはある)、あったとしてもそれを積極的に判断するよりも、対象者のうち医師が精神障害または発達障害として診断するもの以外が引きこもりの可能性があるという消去法による未確定の判断が残されることになります。このような中途半端な扱いであることが引きこもり支援の障害になるものと推察されます。これを解決するのは引きこもり支援の前提条件です。

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