東京都のチャレンジスクール(昼間定時制高校)の人から意見を聞きました。
今年度の入学希望者は前期・後期とも2、3倍の高率でした。
チャレンジスクール設立の目的は不登校生を受入れることでした。
それが年々変化してきているようです。
学力試験はないので、不登校ではなく元気はあるけれども学力の低い生徒の入学希望者が多くなり、本来の目的から遠ざけられているというのです。
これが受入れる側のチャレンジスクールでも意識され、対応に苦慮されているようでした。
私は3月21日に「チャレンジスクールが示すもの」で指摘していたことが高校側でも考えられていたことで少し安心しました。
とはいえ、どう対処するのかが確立しない限り、事態は改善しません。
“元気はあるけれども学力の低い生徒”のなかには非行系の生徒がいます。
そういう生徒をどう指導するのかはそれとして考えなくてはなりません。
彼ら彼女らへの適切な教育方法が必要です。
いずれ両者は統合されるものですが、当面はチャレンジスクールの不登校対応という目的を見失わせるものになっています。
「不登校・中退生の受け入れ」を拡充させようとしてきた者として効果的な対処を期待したいところです。