カウンセラー紹介の提案について

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1月ほど前に「もっとカウンセラーさんを紹介してはどうですか?」との意見をいただきました。2024年9月の会報をみた感想として提案です。
不登校情報センターが第一高等学院の旧校舎にあった時期(2001~05年)に、5~6名のカウンセラーが応援(兼実習?)のためにきていました。ある人をそのカウンセラーの一人Tkさんに紹介しました。後でTkさんが私に話しかけてきました。
「~さんは松田さんのいうことはよく聞くんですが、でも私とうまくいくかどうかは別ですよ…」と。うすうす感じていたことを紹介したカウンセラーさんが言葉にしてくれたわけです。
おおよその私のスタンスは「カウンセラーを紹介することもあるが、それを優先はしない」となります。私の経験からそれに至る理由を書いてみます。
カウンセラー(及び医師)を受診してもうまくいかない人から聞く理由——
私(受診者)の問題を見つけ出そうとするスタンス、先入観がある、心理学の原理からの判断、教科書通りの言葉、上から目線…表現に違いはあり、また受診者の思いにこみも含まれますが、ある共通の要素が見られます。
受診者として求めること・必要なこと——私(受診者)の現実を見てほしい、よく話を聞いてほしい、言葉尻だけでなく全体から判断して——なかばあきらめつつ、他に相談先がない、睡眠薬がほしい、などの理由で継続している人もいます。
それにしても受診者(心理的・精神的または社会的不安要因をもつ人)の思いがこれらに込められているのは確かでしょう。
私はカウンセラー/医師と受診者の間で中立的であるのがベストとは思いません。両方それぞれ言い分には根拠がありますし、実際には多くの方が上手くいっているともいえるからです。意見を寄せた人も上手くいった経験からの提案でしょう。

この受診の成否に先立って「信頼関係の成立」があります。心理的打撃を受けた人には対人不信・不安が強くなる人が多いのも事実で、それが「信頼関係の成立」を難しくしている面もあります。私はこれを正確な表現とはいえないでしょうが、「相性(あいしょう)が合う」「相性が合わない」と言うことにしています。Tkカウンセラーさんの話もそれを裏づけています。
私(松田)はある程度信頼関係ができた人を紹介してきたわけです。実は私との信頼関係の確立自体も不透明な部分はあります。不登校情報センターの居場所に来る、それも継続してくるのは一応の信用はあると思いますが、それでも絶対というわけにはいきません。
「紹介することもあるが、紹介を優先しない」のはこれらの経験を重ねた結果です。医師のばあいは「投薬中心とはいえない医師」を勧めますが、成り行きの結果「睡眠薬をもらう」ための受診に至る人もいます。自分なりに医師・医療機関を探して受診し、私も同行したり、入院見舞い(様子見?)に行くこともありました。私がカウンセラーで紹介したのは、情報センターに応援に来ていたカウンセラーと、サイトで紹介している心理相談員に限られます。
私のこの方法が最善とは決めかねますが、経験の蓄積によるわけで私のなかでは重要な根拠になります。受診者側の状態(精神心理的な理由)があって受診するのですが、その受診時点での状態に左右されます。

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