カラオケルームに行ったときの話をしよう。
花見のために比較的広い公園に行った後のことです。20人近く参加したのですが、その後、全員でカラオケに行くことになりました。ここで見かけた光景にひきこもり経験者の集団らしい動きがありました。
全部で4つか5つの部屋に分かれるしかなかったのですが、そのグループ分けができません。「この部屋」といって指定して、1人か2人は入りますが、後がつづきません。「次はこの部屋」といっても同じです。1つの部屋に1人か2人が入り、残りは外で待機状態になりました。
「あの人がいる部屋に入るのは気まずい」「あの人のいるところならいいが、その人はまだどこに入るのかを決めていない」という様子見が続くのです。
この部屋わりだけで最終的には20分近くかかりました。その後も1人、2人と部屋替えを思いついた動きをしています。カラオケに入るのは「歌」を通して、たのしく交流するのが目標のはずですが、どういう人と一緒にいるのかがそれ以上に大事である人がかなり多いと思います。
同じことは、喫茶や会食で数人ずつ分かれて座る場合などにも表われます。人と関わる機会が少なく、1回1回の機会が貴重であるからそうなってしまう面もあるのかもしれません。