2011年6月25日、新小岩地区センター第2会議室。参加者は9名。松田と母親1名以外は当事者7名。思ったよりも参加者は多くなりました。いずれも不登校情報センターに関わったことのある人になります。全員30歳以上。当事者男性5名、女性2名。
参加者の現状は、アルバイトを辞めてから無職状態、アルバイト中、就業トレーニング中、不登校情報センターで作業中、引きこもりに近い無職、一部は不明。
30歳を超えると無職では通用しなくなる、アルバイトも少なくなるし、単純作業や肉体労働が中心になる。経験が蓄積されない。この先どうなるのかの不安が大きくなる。
アルバイトもフルタイムは難しく、月収6万円が最高だったという人。働く状態の個人差がある。フルタイム(週5日の1日8時間)は珍しく、週2・3日や週5日の一日3時間など。一緒に働いているパートのおばさんたちに対して恥ずかしくなる時がある。
職場の人間関係、不適応を回復しようと過剰適応になって上手くいかない。雑談恐怖、親しくなるにつれて根掘り葉掘り聞いてくる人…。正社員になるプレッシャー。残業をしなくてはならない、チームの責任者になり責任を持つ。親の期待、社会保険がある…。いやな人との付き合い方、がまんの仕方(できるのか?)。
自立支援法による障害者手帳、生活保護も視野にはいる人もいる。障害者の雇用はあまりすすんでいないというが、さらに身体障害や知的障害に加えて精神障害の受入れや理解は難しくなっているように思える。
引きこもりの理解と受入れは制度がない。KHJ引きこもり親の会は障害者枠に入るように取り組んでいる。不登校情報センターのようにある程度以上の期間通ってきている人を「引きこもり」として公の機関が認める制度があれば、医療機関の診察を受けたくない人も認定に準ずる仕組みができると考えている。
調子がいいときは結婚や子育てまで考えるが、調子が落ちるとすべてが重たくなる。職について長続きしている人の実例、結婚して子どものいる人の実例を、ゲストとして聞く機会を持とう。
生活する条件づくり。親と同居している、親が高齢化している。親と離れると家賃が大変。生活保護以前の状態への支援に家賃負担がある。公営住宅で安く住めるようにできないか。
IT会社が設立したNPOによる就業支援のトレーニングの紹介(別項)もありました。セミナー参加や見学、無料セミナーもあるかもしれません。
行政機関への働きかけ⇒葛飾区は引きこもりへの施策はない。具体的な項目をつくって支援要請して見るつもり。
以上のように(これでも話されたことをかなりまとめたつもりです)各人の話はいろいろな方面に広がりました。会を継続するなかで参加者が自分の状態にマッチし、それでいて共同の課題になるものをつくりたいと思います。毎月1回程度、昼の時間帯に会合を持つ方法で継続を図ります。